#翔 8/3(金) ページ39
翔「そろそろ行こうか。」
膝の上で、智くんがくれたタオルを握りしめてる松潤の顔を覗き込んで言う。
潤「…やだ…」
翔「なんでやだなの？」
なるべく泣かせずに連れていきたいから、優しく問う。
潤「…んっんっ…」
あぁ…
翔「泣かない、泣かない。リーダーと待ち合わせしたでしょ？」
潤「んっ…でもっ…」
翔「でも？」
潤「…こわい、もんっ…んっんっ…」
翔「でも、これあるから大丈夫かもよ？」
智くんが、「怖かったらこのタオルに顔当てて、落ち着いてごらん？」って昨日の夜くれたタオル。
潤「んっ…」
タオルを顔にぎゅーて当ててる。
潤「…んな…みか…た…」
翔「そう、みんな味方だよ。」
仕事行く前に、「病院の人はみんな味方だからね！」って笑顔で相葉くんが言ってた。
翔「水筒に、ジュース入れてく？」
潤「…(コクン)…」
水筒にりんごジュースをいれる。
もうすぐ買い足さなきゃ、大活躍だし。
翔「よし、行こう？」
潤「…これ…」
松潤が指差したのは、相葉くんのパーカー。
翔「それ着る？」
潤「…ん…きたい…」
暑いけど、車は冷房つければいいし、いいか。
翔「着よっか。」
翔「かぶるの？」
潤「…ん…こう、したい…」
翔「いいよ、こうして行こうな。」
パーカーのフードかぶって、右手でタオルを顔に押し付けて、俺が差し出した手を握った。
潤「…ぃってきます…」
ちゃんと挨拶はするんだ(笑)
翔「大丈夫。怖くない、怖くない。」
繋いでる手をそのまま引き寄せて、肩を抱く。
松潤が怖がってることはわかる。
だけど、俺は何が怖いのかよく分からない…
人には分からない恐怖と戦うのって、どんだけ怖いんだろうか…
それでも、少しでも恐怖が減るように出来ることは何でもしてやりたいと思う。
翔「横座る？後ろにする？」
俺の横がいいのか、ひと目が気にならない後ろがいいのか…
潤「…よこ…が、いい…」
翔「横な。シートベルトして？」
助手席に座らせて、シートベルトをさせてから、運転席にまわる。
翔「大丈夫だから、泣くな…」
潤「…んっ…こわい…っ」
翔「まだ行かないから、な？」
潤「…おもい…だす、の…やだ…」
思い出すのが嫌だと泣く松潤の、手を握ることしか出来なかった…
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さくら(プロフ) - 志保さん» はじめまして。ありがとうございます。嬉しいです！頑張ります！ (2018年8月2日 14時) (
レス) id: 88d13a9eaa (このIDを非表示/違反報告)
志保(プロフ) - はじめまして！可愛い潤くん見られたりメンバーの愛が感じられて好きです。これからも頑張ってください！ (2018年8月2日 13時) (レス) id: 2e5054a8f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2018年7月18日 16時
