#雅紀 ページ6
雅「凭れていいよ？」
そう言うと、クタッと俺の胸に凭れかかった。
リーダーが看護師さんと何か話してる。
安藤「胸の音聞かせてねー。痛くないからね」
真一「相葉さん、潤くんの手を」
怖がって、身をよじる松潤を抱き締めつつ、手を出さないようにお腹の前辺りで握る。
潤「んーん…や…んっんっ…」
安藤「嫌だね、ごめんね。」
ポロポロ涙を流して嫌だと訴えてる…
安藤「ゆっくり、深呼吸してくれる？」
潤「んくっ…んっんっ…りぃ、だぁ…っ」
智「ここにいるよー？深呼吸してごらん？」
安藤「吸ってー、はいてー」
短いけど、なんとか深呼吸。
田口「上手に出来たねー。」
安藤「お口開けて、中見せてくれる？」
潤「んっんっ…や…んっんっ」
安藤「何も使わないよ。ほんとに見るだけ」
真一「あーって言ってごらん？」
潤「んっんっ…ぁ…んっんっ」
見えたのかなって思うぐらい小さくだけど、開けれた。
安藤「おー、上手だねー。」
安藤「これペッタンさせてね。痛くないから、そのままちょっとだけじっとしていられる？」
心電図をするみたい。
潤「んっ…んっんっ…や…」
坂井「ちょっとごめんねー。」
坂井さんと田口さんが抑えて、安藤先生が素早くシールを貼っていく。
潤「んっんっ…んくっ…んっ…」
智「痛くないでしょー？大丈夫だよー。」
安藤「あと10秒、じっとしててねー」
坂井「もうちょっとねー」
安藤「はい、いいよー。次、血圧と体温計らせてね。」
潤「んくっ…んっんっ…」
田口「痛くないよ。すぐだからね。」
安藤「ちょっと熱あるね。身体しんどいのにいっぱいごめんね。採血と点滴で終わりだから、それだけ頑張ろうね。」
真一「相葉さん、ちょっと強めに抱き締めててください。動くと危ないので。」
雅「はい。」
安藤「脱水が酷いので、ちょっと痛みが強いかもですね。」
智「そんなにですか？…」
安藤「ずっと飲んでないんじゃないですかね…」
かわいそうに…
安藤「点滴しなきゃ水分も取れないので、やっちゃいましょう。」
坂井「チクッとするよー」
潤「んっんっ…っ…ぃたい…や…んくっ…」
田口「上手に出来てるよー」
余程痛いのか、さっきまでぐったりしてたのが嘘のように動き始めた。
抑えるので精一杯…
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作者名：さくら | 作成日時：2018年7月12日 17時
