末っ子の悪夢~俺らが救ってあげるからね~ (ページ33)

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#雅紀ページ33

今、リビングに先輩達が来てる。

知ってる人だけだから、大丈夫かなーっと思ってたんだけど、
松潤の心の傷は俺らの想像よりはるかに深くて…

視界に、俺ら４人以外の誰かが入ると、パニックになる…

だから、寝室のドアを閉めて、俺と翔ちゃんと松潤だけにしてる。

松潤も、先輩達が悪い人じゃないってことは分かってるみたいなんだけど、いざとなると恐怖の対象みたいで…

元々、礼儀正しい子だから、先輩達に失礼なことしてるって自分を責めちゃってて…

今帰ってもらうともっと責任感じることになるから、リーダーとニノとリビングで話してもらってる。

こっちに聞こえないように小声でね。

翔「大丈夫。皆怒ってないから。」

翔ちゃんが抱き締めてるけど、涙が…

潤「…めんなさっ…ごめ…なさ…」

智「どお？」

ちょっと開いたドアから、リーダーが顔を出した。

翔「今日はちょっと…無理かな。」

智「松潤、今日はもう帰ってもらうね？また今度来てもらおう？」

リーダーが傍に来て優しく言うけど、松潤は首を縦に振らなくい…

ここで帰したら、確かに先輩には多少失礼なことになるかもしれないけど、そんな事で怒ったりするような人達じゃない。

ましてや、この状況で。

きっと松潤もそれは分かってる。

ただ、そんな自分が許せないんだよね…

潤「…んーん…しゃべる…んっんっ…」

喋るって…

智「そしたら、３人って決めよう？３人呼んでくるから、３人とお喋りする？」

こういう時、リーダーはやっぱり凄いなって思う。
松潤の意思も尊重しつつ、無理はさせないような案を出す。

潤「…ん…する…っしょに…」

雅「うん。一緒にね。」

智「誰がいい？」

潤「…わかんな…」

冷静に誰がいいかなんて考えられないね。

智「じゃあ、俺が勝手に決めちゃうね？」

潤「…ん…」

でも、俺らの事だけでも、怖がらなくて良かったよね。

それが唯一の救い。