死にたがりの海軍大将【ONEPIECE】 (ページ38)

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生存33日目ページ38

「おい…大将紅狐だぞ…」

「ほんとだ…部屋から出てるなんて珍しいな…」

「あれが海賊王の娘…」

「こんな近くで見たのは初めてだ…」

私を見た一等海兵たちの会話

聞こえないとでも思っているのかな

ちらりと目線を向けると、驚いたのか海兵たちは固まってしまう

海兵たちの表情は恐怖に染まっていた

そりゃそうだろうな、

ちょうど仕事の息抜きに監視のヘルメッポと歩いているときのことだった

『……』

「今日かなり天気いいですよ」

ヘルメッポが窓を指さし、私を先程の海兵たちから気を逸らせてくれた

『いい航海日和だ』

広がる海は太陽に照らされて光り輝いている

すぐ近くにあるようで、今では遠い存在になってしまった

『船乗りたいなぁ…』

そんな私の呟きは小さく消えていった

『ねぇ、ヘルメッポ』

「どうかしました？」

息抜きから部屋へ戻る時

気になったことを一つ投げかけてみた

『お前は、…私が怖いか？』