ドSコレクション【フィッシャーズver】 (ページ2)

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マサイ　Ⅰ ページ2

カタカタカタ・・・

奥の部屋からキーボードをたたく音が聞こえる。

「マーサーイ」

「んぁ？何」

「カメラ使っていい？？」

「無理」

聞いて2秒も経たないうちに断られ、心が傷む。

「じゃぁいいや、a7Ⅱいっただきー！」

「・・・・・」

「あ、カメラは自分も同じの、持ってるけど、やっぱり人の使ってみたくなる！」

そういって私はレンズキャップを外す。

「・・・・・お前、ちょっと来い」

「ん？」

「ん」の「ん」も言い終わらないうちに私は寝室へと引きずり込まれる。

「マサイ・・・？」

マサイの顔がひどく険しい。

バンッ！

マサイが力任せにドアを閉め、私をベットの上へと突き飛ばす。

「カメラ、使わないでほしいんだけどさ」

「あ・・もう・・使わないから・・」

私は怖くて半泣きになりながら言う。

マサイのこんな顔、見たことない――――――――――――――――――――――――――

ギシッ

ベットがきしむ音がして、私は真正面を向く。

そこには、マサイが床ドンの体制で私の両肩の横に手をついていた。

逃げられない・・・？

ドクッ

心臓の音が速く鳴る

こんな険しい顔をしたマサイから、逃げられないなんて――――――――

「絶対もうカメラに触らない？」

「は・・はい・・・」

「マサイ・・あの・・・そこをどいてほしいんですけど・・」

「何」

「いやその・・・」

そういうとマサイは今度は顔を近づけてくる。

「マサ・・・」

唇にマサイの唇が重なる。

「マサ・・・・っ・・・ん！」

「っん・・・ん。さて、これだけにしておく」

そういってマサイが顔を放す。

「ぷはー・・息できなかった」

そういってマサイの顔を思いっきりにらむ。

「何、まだ文句あるの」

そういってマサイが私の隣に寝転んでくる。

「昨日から徹夜で着て今だから、今日はもう寝る」

「あ、おやすみー」

「何言ってんの。お前も一緒に寝るんだよ」

そういって、マサイは、私を後ろから強く抱きしめた。