第36話 とある鬼狩り ページ38
作者から
今回を含め3.4話ほどAちゃんではなく、オリキャラ視点の話が続きます。この話を読んでいなくても、話的には成り立つようにしているので飛ばして頂いても大丈夫です…。
なるべく、読者様に興味を持っていただけるよう書いたつもりなので、もしよろしければぜひ!読んでください。
高山桂吾視点
鎹鴉の澄子から西の町で鬼が出没したから迎うよう、連絡があったので俺は指令通りその町に行き、鬼を滅殺した。
その帰りだった。町の中を歩いていたらある光景を目にしたのだ。
鬼4体に囲まれる同じ年くらいの娘。怯えた表情がないから、相手が鬼だと気づいていないのだろう。
俺は今まで何度も鬼と戦い続けたから気配で気付く事ができるが、一般人には難しいだろう。
力の弱そうな娘を4人がかりで喰おうとしているのだろうか。許せない。その歪んだ根性を滅する事が俺の仕事だ。
「おい! お前達は鬼だな! その娘から離れろっ」
俺の声に鬼だけでなく町の人達の視線も集まってきたが、それより重大な事に俺は気付いた。
相手はただの鬼じゃない───十二鬼月だ。上弦が2体と、下弦が1体。粧し込んだ女の鬼からもただならぬ気配がする。
不味い。ここで戦ったら町に被害が出る。だけど、あの娘を見捨てる訳には……。
「おやおや、鬼狩りじゃないか。ここだと目立つから少し落ち着いた所へ行こう」
一番強いであろう、上弦の弐が柔かに言った。その鬼とは思えない穏やかな顔が腹立たしくて反抗したい気持ちが芽生えたが、人民の命が最優先だ。俺は素直に頷き、彼らと町外れへ移動した。
俺は階級乙の高山桂吾。5人兄弟の末っ子として生まれた。家はあまり裕福ではなかったけど、優しい両親や兄、姉に囲まれ幸せに暮らしていた。本当に幸せだった。
父さんは、少し……、いやかなり能天気な人だったと思う。どんな時だって「大丈夫、なんとかなるさぁ」とかなんとか言ってたっけ。
『いや、なんとかならないよ』いつも俺はそんな風に返していたけど、実は父さんのその言葉が聞きたくて態と相談した事があった。
母さんの料理は上手だったなぁ。母さんの料理が大好きでたくさんおかわりをしていたから、当時の俺は周りに比べて身体が大きい方だったと思う。
学校では、頼られる事が多かったけど、母さんの前では俺はまだまだ子どもだった。
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包帯無駄遣い装置(プロフ) - ぶるうべりぃ♪さん» ですね! (2021年1月10日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるうべりぃ♪(プロフ) - 包帯無駄遣い装置さん» そうなんですよね!ムキムキ過ぎないところがまた素敵なんですよね!(続きはこみゅーの方にてお話しましょう!) (2021年1月10日 21時) (レス) id: 69ebf7d565 (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い装置(プロフ) - ぶるうべりぃ♪さん» 特に映画の上半身裸になっているとこ((((悪夢見せてあげようか?by魘夢 (2021年1月10日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるうべりぃ♪(プロフ) - 包帯無駄遣い装置さん» そう仰っていただけて、嬉しいです!映画の魘夢様も、原作の魘夢様もすごく可愛いですよね!コメントありがとうございました! (2021年1月10日 12時) (レス) id: 69ebf7d565 (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄遣い装置(プロフ) - やだ魘夢可愛いすぎ (2021年1月10日 2時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
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