忍たま〜地味少女の憂鬱〜part２

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｢(すごい…!頭巾を被った瞬間に雰囲気や立ち振舞いが男になった…!!)｣


先ほどとは違い、男になりきっている先輩に思わず見惚れる。


『それじゃ、帰ろうか』

｢え…っ｣

『町から出るまで恋人のフリしないと駄目だからってシナ先生から言われてて。すまないが、手を繋いでくれるか?』


そう言い、此方に差し出される手を見る。手汗をかいてないか確認して恥ずかしさを隠しながら遠慮がちに握る。


｢(……私も、いつかこの人みたいになれるかな)｣


菊華先輩の手を少し強く握り締め、キラキラした気持ちで横顔を眺めた。







―――――――
――――


｢私は……菊華先輩かな｣

｢えぇ〜?菊華先輩って、あの影野菊華先輩?｣

｢ユキちゃん、この前まで愛子先輩に憧れるって言ってたでしゅよね?どうして?｣

｢ふふふ、ひーみーつ!｣


｢｢えぇ〜｣｣



２人はブーイングしてくるけど、絶対に教えない。きっと話したらトモミちゃんもおシゲちゃんも菊華先輩を憧れちゃうかもしれないし……３人の中で私だけが先輩の魅力を知ってるって言う優越感に浸ってもいいよね。








*とあるくの一の秘密話*


(ちなみに、あの時の先輩の頭巾は)

(ちゃんと大事に取ってあるんだよね)

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