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「こんなところで何をなさってるんですか?」
「野村先生、わざわざキザな動きをしながら喋らなくても…」
「いやぁ、すみませんクセで」
土井先生にツッコミを入れられながらも背景をキラキラと光らせポーズを決めて謝る野村先生。隣にいる厚着先生が本題を切り出した。
「で、何をしてるんです?」
「影野が食堂のおばちゃんから薩摩芋を貰って焚き火で焼いていたので、我々も一緒に頂いているんですよ」
「影野?でも姿が…」
『………私ならココにいますよ』
「うおっ!?あぁ、スマン…野村先生のキラキラしたオーラで見えなかった」
『いえ、慣れてますんで』
頭をかきながら謝る厚着先生。ついでに野村も私に気付いたのかキザなポーズをとりながら話してきた。
「おぉ、影野。相変わらず素晴らしい地味さだな」
『野村先生、それ誉めてますか?』
「ハッハッハッ、当たり前じゃないか」
『はは、そうですか』
とりあえず愛想笑いを浮かべといた。少し沈黙が続き、野村先生と厚着先生が先ほどの山田先生たちのようにジッと薩摩芋を見ている事に気付き口を開く。
『あー…野村先生と厚着先生も、どうですか?一緒に』
「おぉ、いいのかい?」
「では、お言葉に甘えますかな」
また楽しそうに焼き芋を焚き火で焼く先生たち。
『(どんだけ焼き芋好きなんだ)』
「おやおや、なにやら煙がたっているから様子を見に来たてみたら焼き芋をしているとは」
「わぁ〜…美味しそうですねぇ……」
「これは安藤先生に斜堂先生」
山田先生がさらに現れた一年い組の担任の安藤夏之丞先生と一年ろ組の担任の斜堂影麿先生に気付く。しかし……なんでこんなにも先生たちに出会うんだろうか。
『(なぜ次から次に…)』
「おや、これはこれは忍術学園の期待のくの一である影野菊華くんじゃないですか」
『どうも、安藤先生…というか期待のくの一って何ですか…』
「期待のくの一ですよ。今度、一年い組のよい子たちに忍者の技術を教えていただきたいですねぇ」
『はぁ…そうですか』
はははっと笑いながら肩をポンポン叩き一年い組の自慢話をしだす安藤先生。というか斜堂先生は土井先生から薩摩芋を受け取って焼いているし…しかもいつの間にか日向先生や木下先生まで来ちゃってるし…。
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ひょぎ(プロフ) - すごく面白いです!主人公の設定が私の好みです! (2023年4月25日 0時) (レス) id: c91982745d (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - Megumiさん» 忍たま小説書いてます!良ければ一度見に来てください! (2021年6月1日 22時) (レス) id: 432cdd0ce8 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - とても面白かったです!続きがとても気になってます!ぜひお願いします! (2021年6月1日 19時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とても面白いです!!お願いです、更新して下さい!!お願いします!! (2020年9月27日 17時) (レス) id: cfa50364df (このIDを非表示/違反報告)
obipurei(プロフ) - おもしろいです!更新してくださるのを期待してます!! (2020年2月14日 18時) (レス) id: 186218a2f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作之助 | 作成日時:2016年5月12日 0時