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穴堀小僧の昔話 ページ20

あの先輩の事を知ったのは愛子先輩が虐めを受けなくなった日から三日後のことだった。


「でねー、菊華ちゃんが格好よく助けてくれて―…」

「おやまぁ…凄い人ですねぇ」


初めの頃は素直に凄い人だなって思っていた。くの一といえど5人も相手して勝なんて相当強い人なんだと。

だけど、愛子先輩がいつもその“菊華先輩"の話をするものだから段々と胸の奥から沸々と嫉妬の念が込み上がってくるのが分かる。


「(どんな人だろうか…)」


こんなにも愛子先輩を魅了するくの一……忍たまよりも男らしいのだろうか?それとも立花先輩のような美しい顔立ちなのだろうか?


いろいろと考えているうちになんだか“菊華先輩"に会いたくなってきた。この目でどんな人なのか確かめたい。

そう思ったら即行動…それが僕だ。


「(愛子先輩の後を尾行すればあえるだろう)」


僕はそう考えて、気付かれないように愛子先輩の後をついていく。

しかし…尾行して良くわかる。愛子先輩は本当に忍たまに大人気だ。

愛子先輩が行くところ行くところに忍たまがいれば直ぐ様駆け寄り話しだす。

愛子先輩も愛らしい笑顔で話、時には忍たまの仕事を手伝ったり遊んだりしている。


一時して、再び移動する愛子先輩。するとあからさまに顔を緩ませて小走りになり大きく手を振りながら声をあげた。


「菊華ちゃーんっ!」

『あぁ…愛子か』



「(あれが、“菊華先輩"……)」


僕ら忍たまには、まだ見せたことのない周りに綺麗な花を咲かせた満面の笑みの愛子先輩にモヤッとしつつ“菊華先輩"を見る。

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設定タグ:忍たま , 女主 , くの一
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ひょぎ(プロフ) - すごく面白いです!主人公の設定が私の好みです! (2023年4月25日 0時) (レス) id: c91982745d (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - Megumiさん» 忍たま小説書いてます!良ければ一度見に来てください! (2021年6月1日 22時) (レス) id: 432cdd0ce8 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - とても面白かったです!続きがとても気になってます!ぜひお願いします! (2021年6月1日 19時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とても面白いです!!お願いです、更新して下さい!!お願いします!! (2020年9月27日 17時) (レス) id: cfa50364df (このIDを非表示/違反報告)
obipurei(プロフ) - おもしろいです!更新してくださるのを期待してます!! (2020年2月14日 18時) (レス) id: 186218a2f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作之助 | 作成日時:2016年5月12日 0時

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