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「いや!バレーをしてもらうために私が菊華のお世話をすから安心していいぞ!」
「だから駄目ですって!姐御!姐御も七松先輩より俺の方がいいよな!?」
まるで捨てられた犬のような、すがりつく目線を向ける竹谷くん。私は味噌汁を飲み干し、七松先輩の腕につまようじを差す。
いきなりの痛みに先輩は咄嗟に手を離して「いたぁ!」と擦りながら背中から落ちる。
『あのさ…竹谷くんも七松先輩もうるさいです。正直どっちもいらないんで、それに邪な気持ちで手伝いとかされても気分が悪いですしバレーも手合わせしません。あと、竹谷くんを右腕であり舎弟にした覚えないから』
キッパリと、2人に断りを入れ食べ終わった食器を注文台の方に置いて愛子の手を引く。
『行こう愛子。宿題するんでしょ』
「えっ?でも2人は…」
『いいよ、ほっとけば』
愛子は“いらない"という言葉にショックを受け固まっている竹谷くんと落ちた時にイスに後頭部に大きなタンコブを涙目で擦る七松先輩を見てアワアワと慌てたが、私は知らん顔で食堂から出て行く。
『(まぁ、あそこまで言えば諦めるだろう)』
……と、そう思った昨日の自分が無性に腹立たしい。
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ひょぎ(プロフ) - すごく面白いです!主人公の設定が私の好みです! (2023年4月25日 0時) (レス) id: c91982745d (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - Megumiさん» 忍たま小説書いてます!良ければ一度見に来てください! (2021年6月1日 22時) (レス) id: 432cdd0ce8 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - とても面白かったです!続きがとても気になってます!ぜひお願いします! (2021年6月1日 19時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とても面白いです!!お願いです、更新して下さい!!お願いします!! (2020年9月27日 17時) (レス) id: cfa50364df (このIDを非表示/違反報告)
obipurei(プロフ) - おもしろいです!更新してくださるのを期待してます!! (2020年2月14日 18時) (レス) id: 186218a2f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作之助 | 作成日時:2016年5月12日 0時