自由に生きようよ、ね【ONEPIECE】 (ページ6)

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５話ページ6

─ノースside─

『うーん...借りといて文句は言いたくないけど言うね。カリファの服はちょっと丈が短すぎるかな。羞恥心がすごい』

「あら、貴女に羞恥心なんてあったのね。驚きだわ」

『何気に酷いこと言うよね～。長ズボンはお持ちでない？』

「タイツならあるわよ」

『お持ちでないか～、そっか～』

身長差約２０cm。スタイルの良いカリファと比べると服のバランスも合わない訳で。世の女性はこんな短いもの履いて堂々としてらっしゃるんだもんな。海軍の制服は女性でも丈が長いから気にしてなかったけども、いざ履くとなると違和感がすごい。羞恥心も。

『カリファが着ると魅力的なんだけどね』

「もしかして口説かれてるのかしら？」

『海軍本部にならいつでもご来訪を。私がエスコート致しましょうか？』

「ふふ、遠慮しておくわ」

『それは残念...』

割と本気なんだけど。いつも流されちゃうんだよね、困らせたくないからいいんだけど。無理矢理というか勝手に引き抜けば上(世界政府)がうるさそうだ。じーちゃんは笑ってくれそうだけど。
服をどうしようか考えながらカリファと雑談をしていれば電伝虫が鳴いた。ポケットから取り出したのは海軍用のものではなくプライベート用の電伝虫。葉巻を２本もふかしているのを見れば相手が誰なのかは一目瞭然だ。彼からの連絡は珍しいな。あっても毎回怒鳴られるのだけども。

『はーい、こちらノースでーす』

[今どこに居んだ。即刻戻って来い]

『名乗るくらいして下さいよスモーカー中佐』

[テメェのせいでこっちはちょっとした騒ぎになってんだよ。自分で収拾つけやがれ]

『心当たりありすぎて何のことやら』

["ポートガス・Ⅾ・エース"...知ってんだろ。テメェと同じ名前の海賊に懸賞金がついた。偶然"Ⅾ"まで同じな訳ねぇよな？]

『これで赤の他人だったらそっちの方がビックリですけどねぇ』

[どういうことか説明しろ]

『兄ですね』

[.....あ"？]

『ま、そういう事です。んじゃ！』

ガチャッ

「切って良かったの？相手はあの"野犬"でしょ？」

『いーのいーの、あの人優しいから。それに良いことも聞けたからね』

今朝の手配書にはなかったから今日何かしたんだな。エースが海に出てから一年くらい、ルーキーのくせに大暴れしてんなぁ。どんな仲間と出会って、どんな冒険をしてるのか。逢いに行くのはもう少し大物になってからかな。海軍本部の中将が動く程の海賊に。

『私も名を上げてみよーかなぁ』

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