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西山「ハヤテくん、すごいね。かっこいいね」
石川「本当、毎回惚れそうになります……」
西山「界人くんなんで会ったことあるの？」
石川「ゲームしたことあるんです！Aの家で！」
江口「いいなぁ、俺もしてみたい」
石川「ハヤテくん優しいんで是非！って言ってくれますよ」
リビングで、いつもより小さな声で雑談をしていると
「ハヤテくん、？」と寝起きだからか、風邪を引いているからか、少し掠れた声が聞こえた。
梅原「ごめん、ハヤテくんじゃなくて。お見舞いしに来たの」
「ぇ、そんな！いいのに！わざわざすみません、あと撮影も……」
西山「いいって(笑)ゆっくり休みなよ〜」
石川「冷えピタ変える？ハヤテくん置いてってくれてるよ」
「変えようかなぁ、てか今の私ブスじゃない、？」
石川「かわいいってば(笑)いつでも可愛いじゃん、ほらおでこ出して」
「ねえ！自分で変えれるよ！」
石川「いいじゃん甘えときなって」
江口「いちゃつくな！」
梅原「A体調どう？」
「さっきより全然マシです！ちょっと頭痛いけど」
西山「お粥食べられそう？」
「おなかすきました」
梅原「食べさせてあげる」
石川「ずるい！俺もあーんしたい！」
西山「言い始めたの僕なんですけど、」
さっきまでは小声だったはずなのにどんどんと大きくなる声。
病人にはその声でさえも響く。
どっちでもいいから喧嘩しないで、そう言いたくてもさっきよりも体がだるい、薬の効果も切れ始めまた熱が上がったのだろう。
江口「言い合いしてる場合じゃないでしょ。わんちゃん辛そう」
「まだ食欲ある？」と優しく声をかけてくれる。
あぁ、随分と前も助けてくれたのは江口さんだったな、なんて考えながら小さく頷く。
江口「食べれそうな分だけ食べな」
「…梅原さんたちもありがとうございます、心配してくれて」
そう言うと、隣にいる梅原が口角を上げて雑に頭を撫でた。
西山「いっぱい食べて、いっぱい寝て早く元気になってね！！」
石川「食べれる？」
「ふふ、ばかにしてるでしょ！」
石川「してない！」
梅原「はやくたべな(笑)さめるよ」
「……食べ終わっても帰らない？」
水分の多い目でそう聞く、彼女は誰が見ても可愛い。
「可愛い！」と叫びたくなるのを堪え、早く元気になってね、の意味も込め
「ずっといるよ」と優しく頭を撫でた。
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作者名：凜 | 作成日時：2022年11月13日 21時
