硝子の棺 ２ ページ2
Ａ「すると、扉の奥から声がしたので、青年
は中へ入りました。中は広々とした大広間で、
真ん中に大きな石があって、青年が真ん中の
石を踏むと、石はゆっくりと下へおりていき
ました。
Ｓ「おお、インディみたい。宝物とか出てく
るかな。」
Ａ「下りた先には、また同じように大広間が
あり、この部屋には、色のついた液体や煙の
入った容器がたくさん置いてありました。大
きな箱も二つあり、近寄って覗いてみると、
一方はよくできた小さなお城のような建物が
入っていて、もう片方の箱を覗いてみると、
中にはとても美しい少年が横になっていまし
た。」
Ｓ「えー、そこはお姫様じゃないの？」
Ｍ「最初っから、ＢＬっていってるのに、往
生際のわるい。」
Ｓ(はぁー、ま、二ノだからいいけど。)
「目は閉じているけど、胸に結ばれたリボン
が動いているから、生きているよね。」
Ａ「そこで、青年は思い出しました。もっと
以前に親方と一緒に伯爵のお城に呼ばれて、
可愛い男の子の衣装を作ったことを。そのリ
ボンは青年が作ったものでした。」
Ｓ「あんなに前なのに、大切に使ってくれて
いたんだ。」
Ａ「仕立屋の青年が感動して、今は美しく育
った眠っている少年を助けようと、硝子の棺
のかんぬきを開けました。少年を眺めている
うち、青年はその唇にキスしたくなりました。
そっと口付けると、少年は突然目をぱっちり
開けました。綺麗な蜂蜜色の瞳です。」
Ｎ「勇敢な騎士様、私を助けてくれたのです
ね！」
Ａ「少年は恥ずかしそうにお礼のキスをしま
した。」
Ｎ「ちゅっ。くふふ。」
Ｓ「騎士ではなく、しがない仕立て屋です。
でも覚えていますか？これは私が縫ったリボ
ンです。」
Ｎ「僕の初恋の人。あの時のお兄さんは貴方
だったんですか。これは運命ですね。なぜ、
こんなことになったのか、これまでのいきさ
つをお話ししましょう。」
Ａ「少年は話し出しました。」
Ｎ「私は裕福な伯爵家の次男ですが、両親を
小さいころに亡くし、兄と二人きりで暮らし
ていました。ある夜、一晩泊めてくれという
男がきたので快く泊めてあげたのですが、、、」
Ａ「震える綺麗な少年に宥めるように今度は
仕立屋の青年からキスをしてあげました。」
Ｓ「ちゅっ。」
Ｎ「ある晩に、奇妙な音色が聞こえてきたん
です。目は覚めたのですが、様子をみように
も体が動かきませんでした。しばらくすると、
部屋の扉があいて男が入ってきて、、、」
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ジュン(プロフ) - なんと！選ぶお話とは！ワクワク、どれにしようかしら、楽しみですー！ (2020年7月9日 3時) (
レス) id: 60fee0eb93 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - ちえさんさん» しやがれの猫耳みてから、猫の童話で浮かんだのがこれだったんですけど、さすがに猫とにゃんにゃんはまずいかとひかえたんですけど。フラグたっちゃった。開き直って、めちゃピンクなのかこーかなと思ってます。 (2020年5月31日 1時) (レス) id: 1ac1d6c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 忘れかけていたお話を思い出しました。懐かしいです。猫耳のにのちゃんは大変可愛らしかったですね〜(*^^*)。日本のお話は姫があまり出てこないので、西洋のお話がいいかも・・・ (2020年5月30日 14時) (レス) id: b2bd56270d (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - ちえさんさん» そう、なぜか脇役ばっかりあたるのよね。でも、ニノがナレとかやったら、凄くなりすぎそう。なんか、喜んでいただいてるみたいなので、続行します。つむぎはわざと、ポピュラーでないお話、選んでますよ。 (2020年5月27日 23時) (レス) id: 1ac1d6c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - ジュンさん» ありがとう。嫌いなら読まなきゃいいのにと思うんだけど。建設的な批評やコメントは大歓迎なんだけどなー。 (2020年5月27日 22時) (レス) id: 1ac1d6c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぎ
作成日時：2020年5月24日 1時
