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その日の夜から朝にかけても、深夜に帰宅した私に対して五条さんは何も言わなかった。交わすのは、いつも通り最低限のことのみ。
念を押しておく、と家入さんは言っていたけど、あれから追加で何か言っておいてくれたのかもしれない。
「私の任務に同行していた補助監督が呪殺されました」
だから家を出る前に私から伝えたこれも、最低限の一部だ。恐らくこの件について、今日中に五条さんと夜蛾学長に呼び出されるだろうから。
支度途中だった五条さんはというと特別動揺するようなことも無く、ただ目隠しをつける手を一瞬ピタリと止めて「そう」と短く呟かれた。きっと意図を察してくれたのだと解釈して、私は先に家を出た。
そうして予想通り、今私は学長の部屋に呼び出されている。
無論五条さん、そして家入さんと七海も同席だ。
「―――つまりAが祓い終えて車に戻ったら、補助監督は既に死んでいたということか」
「はい。18時頃だったと思います」
時刻は正直曖昧だが、家入さんの話だと私が高専に戻った時にはゆうに20時を超えていたらしいから、まあそんなものだろう。
長い間私は現地で放心していたことになるが、それも間違いではない。情けなくもそれが事実だ。
「…で、誰の仕業？」
「微かに残っていた残穢から見るに、恐らく呪霊です。でも…」
「でも？」
目線を学長の手元に向けていても、五条さんがこちらを射抜いていることはよく分かる。視線で殺されるというのはこのことか。
このことを言うか言わまいか昨夜からずっと悩んでいて、まだ正しい選択肢がどちらか分からない。言ったところで取り合って貰えないだろうし、逆の立場になったとしても私が「そんな訳が無い」と一蹴してしまうだろう。
現に私は、自分の目と記憶を未だに疑っている。
「…いえ、何でもありません」
「心当たりがあるなら、どんなことでも言ってくれ」
「大したことじゃないです。さっきも言った通り呪霊は全て祓ったはずなので、彼は別件でやられたんだな、と」
気にしないでください、と告げれば、今まで一言も発していない七海が背後で不審そうな表情を浮かべた気がした。この同期は騙す気が無くても色々と察してしまうから恐ろしい。
でも不確定で曖昧な私の意見で、この場だけでなく呪術師全体を戸惑わせてはいけない。だからこの判断は、恐らく正しい。
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ユシュケ(ユコ)(プロフ) - まめさん» ありがとうございます〜！すごくすごく久しぶりにまた更新しましたのでまた読んでやってください✩ (2022年12月20日 1時) (
レス) @page48 id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - ずっとずっと待ってました！すごくすごく久しぶりに開いたら通知が来ていたので嬉しすぎました泣また頑張ってください！応援してますー！ (2022年9月25日 21時) (レス) @page47 id: 3de5d823fb (このIDを非表示/違反報告)
ユシュケ(ユコ)(プロフ) - 妃さん» こちらこそありがとうございます！！時間が経ってしまいましたがまた読んでいただけると嬉しいです♡ (2022年9月4日 1時) (レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユシュケ(ユコ)(プロフ) - chiaki0708さん» オリジナル要素多すぎて読みにくいかな…？と思っていたのでそれを聞けて嬉しいです！すこ~しずつまた更新していくのでよろしくお願いします！ (2022年9月4日 1時) (レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユシュケ(ユコ)(プロフ) - はるきちさん» ありがとうございます！ちょこちょこ再稼働し始めたのでまたよろしくお願いします…！！ (2022年9月4日 1時) (レス) @page47 id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユコ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時：2021年3月18日 11時
