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夏油傑side
呪霊を探していると、遠くから強い気配がした。
「さっきアイツら置いてきた方じゃん」
「嫌な予感がするな」
「補助監督に預けてきたんじゃないの？」
「それが居なかったんだよ。近くにはいるだろうから置いてきただけ」
「居なかったの？大丈夫なのそれ」
「大丈夫だろ」
あっちの方のは全部祓ったじゃん、と言う悟に頷く。
しかし硝子はなんとも言えない表情をしていた。
「心配かい？」
「…あんた達が連れてった時に気付いたんだけどさ、ここの呪霊はさっきの女の子に引き寄せられてる気がするんだよね」
「は？なんで」
なんでも、私達が去ったと同時に呪霊達の殺気は硝子から違うところに移ったらしい。
それでも逃げた数匹以外は祓ったらしいが、恐らく硝子もあの持ち物に気付いているのだろう。
「彼女というよりもその持ち物の方だろうね」
「恐らく。呪力が篭もりすぎてるから多分呪霊が喰おうとして狙ってるんだよ。早く行かないと＿＿＿＿＿ 」
その子ごと呪霊に呑まれるよ、と硝子が言い切る前に使役している呪霊を呼び出して向う。
今の彼女たちには抵抗する術が無い。しかしAは、自分が守らないとという責任感を背負っている。
下手したら自分を犠牲にしかねない。
胸騒ぎがする。
「この先だな」
「なっ………んだ、あれは」
彼女たちを置いた通りに出たところで、目を疑った。
先程まで空になっていたAの全身は、有り得ない量の呪力で溢れてかえっている。
印や護符を用いない式神も現れて、2級そこらの呪霊に喰いかかる。
それと同時に、彼女自身も血を媒体とした刀で斬り掛かった。
さっきと同じ人間かよ、と零した悟に深く同感する。
止まっていた足がやっと動いたのは、彼女が倒れて行くのを見た時だった。
．
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ユコ(プロフ) - 緑の白猫さん» 展開スピードは自分の中で1番心配していた所なので、そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます (2021年3月1日 21時) (
レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 展開やストーリー構成が急展開過ぎず、読んでいてとても心地良かったです。 (2021年3月1日 15時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
ユコ(プロフ) - 五条と夏油はイニシャル一緒さん» ありがとうございます！私もげとーさん好きなので頑張りますね^^ (2021年1月24日 7時) (レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
五条と夏油はイニシャル一緒 - 面白いですー！夏油さん好きなので嬉しいです、応援してます！ (2021年1月24日 1時) (レス) id: f43ac37e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユコ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時：2021年1月19日 12時
