二百拾、二つの名 ページ10
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遡ること数ヶ月、月詠と出会った直後のこと(百四拾二話)
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銀「………なんだ、“
月「そちこそ“A”とはなんじゃ」
銀「あいつの名前以外にねーだろ。ンだよその源氏名みてーなのは」
月「銀時………知らんのか」
月詠は周りを見渡し、近くの路地へ俺を連れていった
月「…そうか、
銀「お前ら、あんな反応しといて知り合いじゃねーのかよ」
月「いや知っておる。だが………」
口篭るそいつに焦れったく感じた俺は、声を少し荒らげた
銀「何かあんならさっさと話せよ。用がねぇなら俺は帰るぞ。今日はジャンプの発売日なんだよ」
月「わかったから待ちなんし。ただし内密に頼むぞ」
月詠は再度声を潜め、話し始めた
月「……………Aは吉原の人間だったことがあるんじゃ。“音羽”という名で」
銀「それって、」
遊女だった、ってことか
俺の問いにそいつは目を伏せるだけだった
…頭が追いつかねぇ
月「わっちは十二で吉原に売られた音羽が気がかりでな。よくその店に顔を出しておったから、お互いよく覚えておる」
銀「十二…?!」
月「そのような歳から売られるやつも少なくはないが、彼奴は来てすぐに商品として売られた」
銀「あいつが遊女…想像もつかねぇな」
剣の腕っぷしはあって、何かを守るためなら平気で体を張って、クールで、でも根は優しい、そんなAが…
月「年の割に大人びておってな、美しい美しいと持て囃されて常に上客がついた。だが…音羽はその殆どを相手にしんくてな。口を聞くことすら無く追い返される者も少なくなかった」
銀「そんなに愛想無かったら流石に客離れてったろ」
月「それが、男は不思議な生き物でな。そりゃ怒って帰る客も多かったが、懐に余裕のある客は余分に金を積んでまで会いに来んした」
ハードな
分からんでもないが、そんなツンケンな態度を取るアイツもアイツらしいか
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紗夜(プロフ) - 続きが読みたいです、更新待ってます (3月4日 13時) (レス) @page31 id: da0a6c0476 (このIDを非表示/違反報告)
ユコ(プロフ) - サクラさん» 返信が大変遅くなってしまい申し訳ないですが、まずは感想ありがとうございます!更新します詐欺常習犯ですが、今年中に続きを書き進めたいとは思っているので、もう暫くお待ちください、、、! (2020年12月21日 1時) (レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 作品終わっちゃってるけどめっちゃ面白いし感動します!続きが見たくて見たくて仕方ありません、、。更新まってます。。。。 (2020年3月11日 18時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
ユコ(プロフ) - 雪月花のとびうおさん» 初めまして。返信が遅れてごめんなさい。ほんとですか!泣いていただけて嬉しいです!亀更新ですが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします(。・ω・。) (2019年12月11日 22時) (レス) id: d899cb3249 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花のとびうお(プロフ) - 突然ですみません、初めまして。こちらの作品を見付け、一気に読んでしまいました!!とても面白いです!!最新更新の辺りの話、泣いてしまいました…。更新、心よりお待ちしております…!! (2019年12月7日 22時) (レス) id: b36649e14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時:2019年10月3日 1時