【銀魂】オールレディ フォーリンラブ#5

二百拾四、知った声 ページ14

貴女side



今日も私は分厚い窓ガラス越しに空を仰ぐ


ここに来てどれ位過ぎたのだろう


気分的にはもう一年以上ここに居る気さえしてくるが、実質一週間くらいだろうか


定刻に届けられる三食に少し手をつけ、空を仰ぎ、夜が耽たらベッドに潜り込んで、死んだように朝まで動かない


それの繰り返し


話し相手なんて居ないし、この部屋を訪れるのは家政婦さん達だけ


逃げ出したい気持ちも逃げ出せる体力も残っているけれど、高層ビルの上の方の部屋に軟禁されている今ではかなり難しいし、もし逃げ出したとしても土方さんに拾われる前のあの生活に逆戻りだ



家政婦「お嬢様、入りますね」

家政婦「入りますネー」



お嬢様って呼ばれるような年齢はとっくに過ぎてるっていうのに


そんなことを考えていると、ギィという音と共に扉が開く


きっとさっきの昼食の片付けに来たんだろう



家政婦「お嬢様にお渡ししたい物が」

家政婦「あとこのご飯食べても宜しいアルか？」

「………？」



お届けもの…？アル…？


普段は誰とも顔さえ合わせないけど、反射的に振り向く



「っ………あんたたち、何でここに」



そこには、うちのメイド服に身を包んだ…





桂「久しいな、A」

神「会えなくて寂しかったアル」

「ヅラ…神楽………」



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