時 ページ47
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時が過ぎるのは非常に早く。
特訓と勉強の両立って大変……。こんな時は進研ゼミ！
と、いう持ちネタを脳内で何百と繰り返す内に
並中は夏休みに突入していた。
展開が早すぎると思います。って言われちゃうレベル。
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いや、でも冗談抜きで流れるように日々は過ぎる。
そんな世界で生きるために、わたしは……違うか。
わたし達は精一杯なんだろう。
なんで勉強をするのだろうか、と考える。でもその結論が出る前にテストがやってくるから一心不乱にペンを動かす。
何故、将来役にたつかも分からない部活動でこうも苦しく涙を流すのだろう。と考える。
でも、その答えが出る前に大会はやってくるから必死に体を動かす。
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湧いてくる感情、疑問は無限でも、時は有限だ。
だから、勉強する意味も、運動する意味も。
自分の生きる意味さえ見いだせないまま、わたしは生きている。
きっとわたしはエジソンやアインシュタインのように偉大な功績を残すこともなく死んでいくんだろう。
これから先の未来、自分が、……もしかしたら自分の大切な人が生きるために、ただ働いてお金を稼いで。
でも結局その先にあるのは“死”というゴール。
なんて無意味なんだろう、と思うけど、自ら命を絶つ勇気も根性もないわたしは文字通り無意味に生きるしかない。
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行かないで。と泣き叫ぼうがしがみつこうが、理不尽に過ぎ去っていく時の中で。
存在意義を考える暇もくれぬまま。
唯一人間に与えられた平等がこれだから世界は酷だよな。
とわたしはせせら笑う。
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行ってきます。と呟いて、毎朝同じ時間にわたしは走り始める。
冷たい朝の空気を吸い込みながら決まったルートを行く。
我ながら最近は持久力が最初の頃よりついてきて。
元々ママンの英才教育……と、言っていいのか悪いのか。
によって育まれたセンス。
言っちゃったよセンス！ が雲雀先生の手によって磨かれていくような感覚。
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1キロ位走ったかな、というところでふいに｢Aさん｣と名前を呼ばれた。
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流石にこの時間に他に道を歩いているAさんなんていないだろう。
振り返ると、そこにいたのは次男っぽい顔のわたしと同じくらいの年齢の男の……子？ 人？。
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こんな時間に何してんだ。
いや、わたしもなんだけど。
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白雪(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます( *´艸`)続きが気になると言っていただけるのは本当に嬉しいです。100番目……！本当に感謝感謝です。本日続編をあっぷさせて頂きました！二巻でも宜しくお願い致します！ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2015年11月20日 18時) (携帯から) (
レス) id: f5f566915a (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 評価の100番目ゲット！すごく面白いです！ (2015年11月17日 20時) (レス) id: b80ecf61a6 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 衿弥(プロフ) - いつも読んでました！続き、楽しみにしてますね、頑張ってください！ (2015年11月14日 23時) (レス) id: bdd1f8046c (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - つ、続きが気になる展開です。そして夢主ちゃんの出してくる現実的ネタ面白いですw掛け持ち大変ですけど頑張ってください！←と言いながら掛け持ちしてる人 (2015年11月14日 20時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - ひーちゃんめろんちゃんコメントありがと―！最近は返信が遅くなってしまい申し訳ないのですが毎度うえへへ(*´∀｀*)と読ませて頂いてます！怜弥様>>籠目唄からっ！面白いと言って頂けると救われます!!感謝感謝です( *´艸`) (2015年11月14日 19時) (携帯から) (レス) id: f5f566915a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪 | 作成日時：2015年10月29日 19時
