ヒバリ ページ31
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あばばばばばばば。
空気読んで！
と口ぱくプラス目で訴えるけど、伝わるかは不明。
｢あっ、あの！｣
女の子が頑張って出したであろう二文字を雲雀さんは華麗にスルーし、
わたしの手をとった。
｢風紀委員長、仕事｣
｢えっ、ぁ、はい!!?｣
何度目だろう。
わたしは雲雀さんに手を引かれるがまま、教室を後にした。
×××
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｢あっ、あの！ 雲雀先生！｣
｢……ねぇ、さっきから思ってたんだけどなんで“先生”って呼ぶの？｣
周囲の視線が痛い中、わたしと雲雀センセーは廊下を歩く。
あれ！ 朝は聞かなかったから容認してくれたと思ってたのに！
今ここで聞いちゃうの!?
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答えあぐねていると、“応接室”というプレートが見えて、ほっと一安心した。
×××
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｢……え、えっと。先生……って言うのはですね｣
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雲雀さんがきき……と、いつもわたしが使っているデスクの椅子に座る。
わたしはソファに腰かけた。
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｢雲雀さん、目立つから……｣
学校で一緒にいる時はさん、って言うより、先生。って言った方が皆なんとな―く勝手に関係を察してくれるかな―……て。あはははは。
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｢……そう｣
……藤谷さん並みに興味なさそうだな。おい。
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雲雀先生は備え付けのパソコンを起動させ始める。
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｢…………A｣
｢はい？｣
｢僕の名前は？｣
｢ヒバリさん｣
｢……｣
じろり、と鋭い瞳で睨まれる。
!!? え!? ヒバリさんでしょ!?
何か違った!? とわたわたしていると雲雀先生は立ち上がり、わたしに近付いてくる。
待て待て待て待て待て。
昨日からの経験上、こういうパティーンはろくなことがない。
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｢ひ、雲雀せんせ……っ！ 取り合えず落ち着い……いてててて｣
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蟀谷をぐりぐりされる。
｢君の脳は鳥並みかい？｣
｢なっ！ 鳥はひば……っいたいいたいいたい!!!｣
やっぱり名前をいじるのはタブーでしたね！ さーせんした！
若干力強くなった!!!
佐藤さんをシュガーさんとか言っちゃだめだもんねいたいいたいいたい！
｢やっ！ 痛い雲雀さん！ いっ、恭弥ぁっ!!!｣
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必死になって制止をした時。
｢え……｣
ぴた、と力が弱まった。
｢覚えてるね｣
｢え……｣
.
…………あぁ。ファーストネーム。
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白雪(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます( *´艸`)続きが気になると言っていただけるのは本当に嬉しいです。100番目……！本当に感謝感謝です。本日続編をあっぷさせて頂きました！二巻でも宜しくお願い致します！ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2015年11月20日 18時) (携帯から) (
レス) id: f5f566915a (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 評価の100番目ゲット！すごく面白いです！ (2015年11月17日 20時) (レス) id: b80ecf61a6 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 衿弥(プロフ) - いつも読んでました！続き、楽しみにしてますね、頑張ってください！ (2015年11月14日 23時) (レス) id: bdd1f8046c (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - つ、続きが気になる展開です。そして夢主ちゃんの出してくる現実的ネタ面白いですw掛け持ち大変ですけど頑張ってください！←と言いながら掛け持ちしてる人 (2015年11月14日 20時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - ひーちゃんめろんちゃんコメントありがと―！最近は返信が遅くなってしまい申し訳ないのですが毎度うえへへ(*´∀｀*)と読ませて頂いてます！怜弥様>>籠目唄からっ！面白いと言って頂けると救われます!!感謝感謝です( *´艸`) (2015年11月14日 19時) (携帯から) (レス) id: f5f566915a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪 | 作成日時：2015年10月29日 19時
