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第5話 ページ6

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新八「じゃあ、僕も明日は早めに来ますから。銀さん、何かしたらダメですからね。神楽ちゃんちゃんと見張っててね」

神楽「おうヨ!まかせるアル!」

銀時「何もしねーつーの」

新八はそのまま家に帰って行った。

銀時「んじゃ、夜はこれ使って」

俺が渡したのは自分の寝巻き。綺麗に洗濯されたばかりの物だ。

神楽「加齢臭しそうアル」

銀時「まだそんな歳じゃねぇーよ!!神楽のじゃ小せぇだろうから、こっちで我慢してくれ。風呂はそこ曲がったとこにあっから」

A『親切にありがとう』

Aは俺から寝巻きを貰うと、風呂に入っていった。

神楽「いつになく優しいアルな」

銀時「何言ってんだよ、普通だよ、フツー」

神楽「いや、圧倒的に優しいアル。騙されるなヨ、あいつ絶対メンヘラネ。そんな顔してるアル」

銀時「どこもヘラってねぇだろ。それに俺は別に特別優しくしてる訳じゃ」

すると、後ろから声がした。

A『ヘアアイロンとかないのか?』

あまりに早く出てきたAにビクッとする俺。

銀時「んなもんうちには置いてねぇ·····」

振り返ると、体に対して大きめの俺の寝巻きが肩からずり落ちるのを何度も直すAの姿があった。そして何故かさっきまでサラサラヘアーだったAの髪が派手に爆発していた。
くるんくるんと色んなところがハネており、その髪型はまるで野生の動物た。

銀時「ど、どうしたその髪·····」

A『あぁ、私生まれた時からひどいくせっ毛でな。普段はアイロンで直しているんだが、風呂に入ると戻ってしまうんだ。』

神楽「まるで銀ちゃんアルな!」

神楽は笑いながら冗談で言ったが、俺はダラダラと冷や汗が止まらない。

銀時(これほんとに俺が兄説あるんじゃね·····??だって銀髪に天パだぞ?そんなのそうそう被らねぇよ!いやいや、でも俺に妹がいるなんて話聞いた事ねぇし·····)

再びAを見つめる。

銀時(俺の死んだ魚の目に比べて生き生きしてやがる。やっぱ俺の妹なわけねぇよな。俺の妹なら目は死んでるはずだ)

そんな事が頭の中でぐるぐる巡ってる。

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作者名:さめ | 作成日時:2019年4月8日 23時

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