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第37話 ページ38

桂side

俺の頬に絆創膏を貼る女。まじかで見るとより一層美しい。

A『しばらくは剥がすな、じゃあ私はこれで失礼する』

そう言って林を抜けていく彼女。
俺は彼女に見とれてしまっていたのだろう、間の抜けた顔をしたまま動かないでいた。

エリザベス【桂さん!!早く逃げましょう!】

迎えに来たエリザベスがプラカードを出す。

桂「エリザベス·····どうやら俺は彼女に出会って浮かれている様だ。喝を入れてくれないか?」

そう言うと、エリザベスはプラカードを思いっきり振りかぶると、俺の顔面目掛けて打ってきた。
あまりの勢いの良さに、おれの体が宙を舞う。

桂「A殿····また会おう」

✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩

土方side

A「十四郎」

急に後ろから現れたA。

土方「A!!大丈夫か?!桂の奴はどうした!!」

A『どうやら人質に取ったのは自分が逃げるためだったらしい。直ぐに私を解放してくれた』

すると、走ってきた万事屋がAに抱きつく。

銀時「どこいってたんだよ!!心配しただろーが!!」

土方「いや、探すの俺に任せっきりだったじゃねェか!!つかAから離れろ!!」

俺はAから万事屋を引き離す。

銀時「何すんだよ!!お前が元々しっかり面倒見てねェのが原因だろーが!!」

土方「俺だってずっとAについてられるわけじゃねぇーんだよ!!」

言い合いになっている俺達を止めようとAが入ってきた。

A『すまない、私のせいで·····』

土方「チッ·····まぁいい。それで桂の野郎はどっちに向かった」

A『追うのか?』

土方「あたりまえだろ、あいつはテロリストの1人だ」

A『悪いやつなのか?·····そうは見えなかったが』

土方「お前あんな扱いされてそんな事言ってんならますます危ねぇよ。」

その後、真選組は飛んで行った桂を見つけることはできなかった。

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作者名:さめ | 作成日時:2019年4月8日 23時

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