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第31話 ページ32

男「こいつはもしかしたら俺達の話を聞いていたかもしれないんですよ!もし他言でもされれば·····」

すると奥から、この集団のリーダー的人物が私の前に現れた。
黒髪に長髪、キリッとした整った顔をした男は私の顔をジッと見つめる。

??「女でありながら先程の剣を避けられたとは、貴様普通の女ではないな。」

A『私は道を聞きに来ただけなんだ。君らの話なんてこれっぽっちも聞いていない』

??「この状況に恐れることも無いその態度も大したものだ。」

全く話を聞いてもらえない。
ここは無視して走って逃げるしかない。

そう思った私は、男の言葉を無視して出口に向かって長い廊下を走った。

男「おい!逃げたぞ!」

すると、先程来た時には気づかなかった足元のロープがピンと張り、私はそれにつまずく。
その瞬間ロープはわたしの足首に巻き付き、一瞬で私の体は宙ずりになった。

A『な、何をするんだ』

??「勝手に逃げようとするからだ。この建物は貴様みたいな侵入者に逃げられないようにいくつ物罠を仕掛けてある。」

すると後にいた男達が別のロープを持って私に近づいてきた。

どうやら私を拘束するらしい。

私が足のロープを解こうと抵抗すると、男どもが抑えかかってきた。

A『放せ!君達を傷つけたくはない!』

男「大人しくしやがれ!」

一人の男が私の口元に布を押さえつけてきた。
どうやら、催眠薬のようなものが塗られていたのだろう。そこから私は意識が飛んでしまった。

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作者名:さめ | 作成日時:2019年4月8日 23時

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