第28話 ページ29
俺はAを女中の所に連れていき、それからは自分の仕事をしていたが、何故だかAの様子が気になって仕方なかった。
外で巡視をしていた俺は山崎に電話を入れる。
山崎「はい!」
土方「山崎、今A何してんだ」
山崎「えーと·····お使いに言ったみたいですね女中さんに言われて」
それを聞いた俺は少し眉をひそめる。
土方「まだこの辺の土地勘もねェ奴に行かせたのか?」
山崎「そ、そうみたいですけど」
俺はその後どのスーパーにお使いに行かせたか聞くと、そこにパトカーを走らせる。
土方(なんでも信じるアイツの性格はこの辺じゃ危険が多すぎる。)
真選組の女中になったAはもう赤の他人ではない。
そんな奴が事件に巻き込まれでもすれば困るのは真選組だ。
自分が引き入れた責任なんかもあり、俺は危なっかしいAを放っておけなかった。
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土方「·····いねェ」
スーパーを何周してもAの姿がない。
イライラしながら何を買うでもないのに店内を何周もする俺を見ていた店員や客が俺を不審そうに見る。
行き違えた可能性もあると、再び山崎に連絡するが帰宅していないらしい。時間的にも道に迷わない限りは帰っていてもおかしくない時間だ。
土方「おい、銀髪の女を見なかったか」
俺はレジの店員に聞く。
店員「えっ·····えっと、銀髪の方ならそこに·····」
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作者名:さめ | 作成日時:2019年4月8日 23時