第24話 ページ25
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食堂で、俺はAにここで待ってろと、席に座らせる。自分と同じ唐揚げセットを2つ頼み、席にもどるとAは野郎どもに囲まれて姿が見えなくなっていた。
隊士A「Aちゃんっていうの?めっちゃ美人さんだね!」
隊士B「女中になるんでしょ?何か困ったことがあればなんでも聞いてくれ!」
A『ありがとう、皆優しいんだな』
土方「おい、邪魔だ。どきやがれ」
ドスの効いた低い声が後ろから聞こえ、隊士達はゾロゾロと撤退していく。
俺はAの隣に座り、持ってきた晩御飯を渡す。
A『ありがとう』
いつもの様に俺は唐揚げにマヨネーズを大量にかける。それを隣で見ていたAが『それ美味しいのか?』と、一言。
土方(マヨネーズを知らねぇのか?)
試しに渡してみると、俺と同じ量のマヨネーズを唐揚げにかけ始めた。
Aはほぼマヨネーズになった唐揚げを一口くちにする。すると、いつもキリッとしていたAの顔がギュッと中心に寄り、『す、酸っぱい·····』と小さく声を漏らす。
A『しかし、悪くないな』
俺はその言葉に胸がキュンとなってしまった。
今まで犬の餌だとか言われ続けたマヨネーズを初めて他人に認めて貰えたのだ。
沖田「まじかよ·····Aそんなモン無理して食う必要ねェぜ」
Aの隣にちゃっかり座ってきた総悟が言う。
沖田「なんなら新しいのに変えてきてやりまさァ。」
土方「おい、Aが悪く無いっていってんだ。ほっとけ」
沖田「Aが無理してんの分かんねェんですかィ?」
そんな様子を見ていた隊士達は、
隊士(Aちゃんを巡って副長と沖田隊長が争ってる·····!)
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作者名:さめ | 作成日時:2019年4月8日 23時