体操服、貸して 。 ( 緑 )

( 12 ) ページ12

．





りの「 A〜〜大丈夫！？ 」




次の日りのが珍しく抱きついてきた



『 りの、ありがとね、何から何まで 』




本当にありがとう、って頭を下げた





りの「 頭あげてA、お礼なら、大倉にしたって？ 」


忠義？？



りの「 荷物まとめたのはうちやけど、頼んできたのは大倉で、保健室まで運んでくれたのも大倉やで 」





．



『 う、そ… 』


急に目がジワって熱くなった



りの「 先生がたまたまその時おらへんくて、Aが起きへんからみんなパニックで、まず大倉を呼びに行ってな？ 」




りの「 そしたらものっすごい勢いで教室出て、お姫様抱っこで運んでくれたんや 」



だからあの時忠義の匂いしたんだ…





．






『 でも…保健室にいたのは章大くんだったよ？ 』




「 A！！！！！！ 」




紛れもなく忠義の声



声が大きすぎてビクってなった




振り返ればデカイのがずんずん歩いてくる



「 A。 」




『 忠義、顔怖いよ、おはよう 』



「 A、痛いところ、ない？ 」



あたしの頭に伸びた手が止まった




いつもなら、撫でてくれるのに…



『 …あっ、忠義、運んでくれたんだってね！重かったでしょ〜(笑) 』




「 んなわけ、ないやろ。予定あって、保健室おってあげられへんかった 」



なんか忠義、変。




『 でも、章大くんがいてくれて、送ってくれたから！大丈夫だよ！ 』






「 は…？ヤス、、？ 」



あれれ、、まずい、、？




．

( 13 )→←( 11 )

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す