第34話 ページ37
もうアップが終了しそうなのに、三橋君と阿部君が戻ってこない。
(大丈夫かな？)
そわそわしていると二人一緒に帰ってきて安心した。
「メンバー表見せて」
阿部君に言われてスコアブックと共にあった相手のメンバー表を渡す。
どうやら、三橋君の知らない人も居たみたいだ。でも、聞いてる限りほとんどの人は元チームメイトみたい。
だって、顔が青いもん。
「三橋―――！」
いきなりグラウンドから三橋君を呼ぶ声が聞こえた。
見ると、相手の投手の人がこちらにボールを見せていた。
あの握り方……フォーク!？
確か相手の投手の決め球だよね？
何でわざわざ。
そう思っているうちに相手の投手の投げたボールはキャッチャーのミットに吸い込まれるように入っていった。
「ん？」
握りから思ってたけど、高校生の男子にしては握りが浅かった気がするな。
でも、高一だし妥当…なのか？
でも、決め球にするくらいなんだからもっと深い握りにしてもおかしくないはず。
「綾波、なんか気付いた？」
沖君が私に聞いた。
その声を聞いてみんなが私に注目した。
「あ、うん、一応まだ確信は持ててないけど、あの人の握り方、高校生にしては浅いと思った。高一だし妥当なのかもしれないけど、決め球にするくらいだからもっと深く握ってもおかしくないと思うの、もしかしたらさっきのよりも落ちるフォークを隠してるかも知れないっていう感じ」
私がそう言うとみんながスゲーと声を揃えた。
「いや、確信は持ててないから違うかもしれないけどね！」
「いや、案外ハズレてないかもしれないわ、みんな今の言葉、頭に入れといて！」
「「はい！！」」
うん、すごく恥ずかしい。
「田島！」
阿部君が急に田島君を呼んだ。
「ん？」
「お前ならさっきのフォーク打てるだろ！？」
阿部君がそう言うと田島君は何でもないような顔をして言った。
「オレはどんな球でも打つよ！一試合やって打てなかった球ないもんね！」
みんなからおお！というどよめきが聞こえた。
「頼むわよ田島君、今日は大事な試合なの！」
監督が田島君の肩に手を置きながら言った。
「大事って？」
「この試合に勝ってはじめて三橋君がホントにうちの仲間になるのよ！」
「みんな三橋君が欲しい!？」
※字数の問題で切ります
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
野球帽
ラッキーキャラ
水谷文貴
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hina hihoho(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2017年11月26日 10時) (
レス) id: 0035085ab5 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 練習試合楽しみです！更新頑張ってください！続き楽しみにしてます♪ (2015年12月28日 10時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
青井蒼空(プロフ) - 空さん» 思い出し笑いですか！そう言っていただけると上手く伝えられている気がします！これからも楽しんでいただけるよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いいたします！ (2015年9月8日 22時) (レス) id: 0933dbbeba (このIDを非表示/違反報告)
青井蒼空(プロフ) - 萌さん» ありがとうございます！応援していただけると私自身、力が湧いてきます！ぼちぼちの更新で、文章力もないですが、これからもよろしくお願いいたします。 (2015年9月8日 22時) (レス) id: 0933dbbeba (このIDを非表示/違反報告)
空 - おお振り大好きです！ 漫画にそった話だと思い出したりして 思い出し笑いをしちゃったりもしますww 続きが楽しみです！次の更新、待ってます！！ (2015年8月8日 17時) (レス) id: 2d228999b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青井蒼空 | 作成日時：2015年3月18日 0時
