第20話 ページ22
「そうじはこんくらいで!山菜採りに行こうか!」
志賀先生が手を叩きながらみんなに呼び掛ける。
(山菜採りってことは山に行くんだよね?あれ?私って行って大丈夫なのかな?)
頭を悩ませながら外に出ると監督に呼び止められた。
「阿部君、三橋君二人は別メニュー!それと、Aちゃん!Aちゃんも来て」
「え?私ですか?」
「うん!山を歩くのはやっぱ危険だからね!ちょっとこっちを手伝ってくれる?」
「あ、はい!」
栄口(あー、やっぱり綾波は来ないか…こういうの聞くと綾波って本当に病気なんだって思うよなあ)
グランドにて
三橋君と監督がキャッチボールをしているなか、私と阿部君は監督の愛犬?のアイちゃんを見ていた。
「村の所有林があってね森林ボランティアするかわりにグランド借りたのよ!明日から午前中は山へ入るからね!ところでさあ、三橋君はマックス何キロなの?」
監督がそう聞くと、三橋君は顔を赤らめて
「……ひゃく……いちキロ…」
と、控えめに答えた。
「(どば)101キロ!!?ずいぶんおそまつねええ!!!」
(か、監督…他にも違う言い方が……)
「三橋にはスピード不足を補うコントロールがあります!」
阿部君が三橋君をかばうように監督に言った。
すると、監督は「はっはは」と笑いこう続けた。
「阿部君はさァ、コントロールの良さの正体、気づいてるんでしょ?」
(正体って?)
「正体……?」
三橋君も疑問に思ったみたいで阿部君を見る。
「三橋君、この上でワインドアップしてみてよ」
そう言って監督が指したのは角材だった。
三橋君は言われた通りに角材に足をかける。
そして、左足をあげると、三橋君はバランスを崩して大きく転けた。
(こ、転けた!?)
「おい……」
「三橋君、大丈夫?」
阿部君と私は三橋君に駆け寄る。
「あっはははっこりゃまたとびきりの体幹だねェ」
監督はそう言って笑い飛ばす。
「そんなグラグラの体幹でコントロールがいいわけないのよねェ」
「う、うっ」
「コントロールは手でするんじゃないのよ」
そう言いながら監督は角材に足をかける。
そして…
「体でするの!」
右足を上げてピタッと止まった。角材の上で見事なワインドアップをして見せた。
「あなたが弱い体幹にも係わらずコントロールいいのは全力投球してないからよ!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
野球帽
ラッキーキャラ
水谷文貴
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hina hihoho(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2017年11月26日 10時) (レス) id: 0035085ab5 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 練習試合楽しみです!更新頑張ってください!続き楽しみにしてます♪ (2015年12月28日 10時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
青井蒼空(プロフ) - 空さん» 思い出し笑いですか!そう言っていただけると上手く伝えられている気がします!これからも楽しんでいただけるよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いいたします! (2015年9月8日 22時) (レス) id: 0933dbbeba (このIDを非表示/違反報告)
青井蒼空(プロフ) - 萌さん» ありがとうございます!応援していただけると私自身、力が湧いてきます!ぼちぼちの更新で、文章力もないですが、これからもよろしくお願いいたします。 (2015年9月8日 22時) (レス) id: 0933dbbeba (このIDを非表示/違反報告)
空 - おお振り大好きです! 漫画にそった話だと思い出したりして 思い出し笑いをしちゃったりもしますww 続きが楽しみです!次の更新、待ってます!! (2015年8月8日 17時) (レス) id: 2d228999b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青井蒼空 | 作成日時:2015年3月18日 0時