並中生徒会長、だった人の日常 (ページ9)

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身体目当てページ9

雲雀side

遠くでなにかを話すふたり。

焦るアイツに、いつも通りのA。

十中八九、Aの言い方に問題があるんだろうけど、相手がアイツだから放置。

「身体目当てって…」

「ハハッ……マジか…」

「……きょく、げん…に……」

「骸…様……？」

「師匠サイテーですー。」

「すごい言われようだけど、なにかあったの？」

「いやどー見ても、きっかけお前じゃね？」

「言いながら、すっごい距離取ってるね。ベルフェゴールくん。」

「流石に取るわ。」

ヴァリアーの嵐の守護者が話すも、Aに常識というものは基本通用しない。
距離を取っていないのはヴァリアーの古株たちだけだった。

？side

「初めて会った時も薬入れろとか言ってたよね。生徒会長だったから、並中生に絶対に入れるわけがないけど。」

ええ、たしかに言いましたとも。
初めてコンタクトした時も、沢田綱吉の飲み物に毒を混ぜろとも言いましたとも。

ですが、この扱いはあんまりではないでしょうか…？

「そういえば、ルッス姉さんも身体とか集めてなかったっけ。」

「そうよぉ〜！でも、最近はいい身体が見つからないのだけれど……同胞が出来るのなら、歓迎よ？」

「結構です！！」

不味い奴に引火した。
距離はヴァリアーの古株以外からは大きく取られ、大半からは引かれ、一部のオカマからは同類と見られる。

めんどくさいことこの上ない。

現在説得力がまったくない僕がなにを言っても無駄であろうが、せめて弁解だけはさせて欲しい。

「アナタとはいい関係になれそうね。」

「貴方と仲良くする気はありません。」

「うーん…あ、身体の関係？」

「あっら〜！素敵！！」

「貴方はこれ以上口を開かないでください。」

「変態が増えたな…」

「…まさかアッチのガキがそうだとはなぁ……」

「……ふん…」

風評被害が酷い。

そんな時、元々距離を取っていた雲雀恭弥が深いため息をつく。
そして立ち上がった。

貴方もですか。

もうどうにでもなれ。

そう思った時、雲雀恭弥が口を開く。

「A。

一から十まで説明。」

「……は？」

その言葉に僕は固まった。