並中生徒会長、だった人の日常 (ページ3)

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アホ通り越してバカページ3

雲雀side

今入ってすれ違わなかったところから、おそらく夜の炎を使っての移動だろう。

メールでは、事前に僕が行くということは伝えたはずだ。
机の上には白い携帯電話が置かれている。

Aはまずメールを見ない。

次いでに電話も出ない。

並盛にいた時は出ていたが、忙しくなり、睡眠の邪魔だと電源を切るようになって数年。
長く放置されていたのであろう携帯は電源がつくはずもない。

机の上の書き置きを怒りを込めて握りしめると、裏面に文字があることに気がつく。

【ボンゴレ。一番近い拠点。襲撃。】

紙を握りしめるのが僕ぐらいだと思ったのか、なんなのか。
裏に文字が書いてあった。
そこの場所ぐらいはわかる。
けれど、Aが行くのならわざわざ僕が行く必要もないだろう。

そう思い、コーヒーをいれてゆっくりしていたのがさっき。

ふと目をデスクに向けると、ネックレスがデスクの上に置かれていることに気がついた僕は、ボンゴレの拠点のひとつへ向かっていた。

そのネックレスを掴んだまま。

深いため息が出る。

丸腰で行くとかアホなの？

もうアホ通り越してバカじゃないの？

襲撃ってわかってるのに丸腰とかアホすぎじゃない？

そんなことを思いながら、乱暴にドアを開けて車に乗る。

「草壁、行くよ。」

「も、もういいんですか…？」

「あのアホに灸を据える。前行ったアジトね。」

僕の言葉に草壁が答える。
夜の炎なんて持ってない僕は草壁に車を出させた。

やっぱりずっと首に手錠つけてた方が安全だ。

そう僕は確信した。

「あのアホの首に手錠付けてやる。」

今考えるべきことは、それだけだ。