並中生徒会長の異常 42 ページ42
虹の代理戦争が始まろうとしている。
それは、
「君たちをアルコバレーノに変えたその呪い…虹の呪いを解きたいか。」
チェッカーフェイスのこの言葉。
他の人たちはそうだと叫ぶが、元々部外者のボクには関係ないだろう。
最初こそ怪しまれていたボクだけれど、アルコバレーノだからこそ、未来で命の炎を灯せたという事実。
そしてチェッカーフェイスの『風のアルコバレーノ』というお墨付きでここにいる。
「各々が自分の代理を立てて戦うのだ。
それは有象無象…人・動物・幽霊でも、科学の力でも企業でも構わない。君たちがアルコバレーノとなって、手に入れた人脈や知恵や資材であるなら、君たちの代理を認めよう。」
その話を「くだらねーな。」とリボーンが一蹴する。
他のアルコバレーノたちもその声にのり、騙されると思い込んでいるようだった。
話が進んでいく。
そして、チェッカーフェイスがあの言葉を言う。
「君たちは自分の立場がわかっていないようだな。信じようが、信じまいが自由だが、これを逃せば一生、虹の呪いは解けないぞ。」
その言葉に全員が反応する。
そして姿を消そうとするチェッカーフェイスに全員が焦りだす。
そして参加希望を出す。
「それでは…A君、君はどうする。」
「不参加で。」
その即答に全員が驚いている。
ボクは参加してもしなくても、特別意味が無い。
「つーかアイツの呪いはなんなんだ！！」
「赤子ではないことから…ユニと同じ【短命】でしょうか。」
「そういえば言っていなかったな。」とチェッカーフェイスが話す。
「ボクの呪いは【弱体化】ではないのかい。」
「最近、なにかが減っている覚えはないか。」
「体力、毒への耐性…数えればキリがない。」
ボクの回答に他のアルコバレーノたちが驚いているが、リボーンだけは静かにボクを見つめていた。
「そうだ。様々なものが減り、消えている。…君の呪いは【消滅】だ。」
「「「！！！」」」
「そうだね、説明が欲しい。具体的な説明が欲しいのだけれど。」
慌てるアルコバレーノたちは置いておき、チェッカーフェイスに説明を求める。
「本人の体力、筋力のみならず、炎や臓器の機能も段々と【消滅】していく。」
「短命とは違う、絶対的な死…というわけか。」
ヴェルデが話し、より内容が残酷なものに聞こえる。
「ライバルを作るのは嫌だが…」とアルコバレーノたちが話す。
ボクの答えはひとつ。
「参加をする気はない。」
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作者名：ドク | 作成日時：2023年9月6日 11時
