ボクの日常 5 ページ6
ツナside
山本はオレを守ってくれて、生徒会長は獄寺くんを病院へ運んでくれた。
でも、俺はなにもしてない。
なにも、できてない。
オレは、ダメダメな…臆病者だ。
でも、オレは最近まで普通の一般人で、ダメダメで、そんなオレが、マフィアのボスになんてなれるはずないだろ！！
それでも、頭から離れないのは、リボーンから言われた9代目からの手紙のことで。
【12時間以内に、六道骸以下、脱獄囚を捕獲。
そして捕らえられた人質を救出せよ。】
12時間以内になんて、ダメダメなオレにできるはずがない。
「ったく、リボーンの近くにいるとロクなことねーよ。ここまでくりゃ安心だ。」
「学校閉鎖したのに、なんで並中生が外を歩いてるんだい？」
「せ、生徒会長！！？？」
そこにはいつもの着流しを来た生徒会長がいた。
…その目は少し怒っているようにも見えたけれど。
「…まさかとは思うけれど、学校から連絡が行ってなかったのかい？」
「あ、えっと…」
「いってなかったのか、と聞いているよ。」
「き、聞いてませんでした！！」
背筋を伸ばし叫ぶように言うと、生徒会長は深いため息をついた。
「……あの、生徒会長…？」
「いや、怒っているわけではないよ。ただ…」
「ただ…？」
「しっかりとした緊急連絡すらできない教職員に少々、お話をしなくてはならないと思っただけさ。」
それは怒りではなく、呆れているように見えた。
生徒会長の普段の様子を見て、自分の日常が見えた気がして…つい、口に出してしまった。
「もし、自分よりずっと強くて、怖くて、勝てないってわかってる人がいたとして…生徒会長は、どうしますか？」
言ったあとに、何言ってんだオレー！！と頭を抱える。
そもそも自分より強くて怖い存在なんて、生徒会長にいるはずがないのに！！
「す、すいません！お、オレ…」
「そうだね…ボクなら……」
きっと、戦うんだろう。
だって、生徒会長は強いから。
怖いものなんてひとつもないから。
強い人に怖いものなんてひとつもないから。
そう心の中で思っていた。
「きっと、泣いて、震えて動けなくなるだろうね。」
「…………え…？」
生徒会長の答えは、
オレの考えていた答えとは全く正反対の答えだった。
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
