ボクの日常 48 ページ49
雲雀side
死んだとされていたAが、生きている。
生きていたのに、イライラが募る。
Aは僕を見つけると言葉を止め、「後で怒られそうだ。」と困った顔をした。当前だ。
｢まあ、その話は後にして…この毒を選んだのは誰だい？｣
Aがひとりひとり見ていくも、「我々で選びました。」とチェルベッロが答えた。
一番近くのチェルベッロの元へ行くと、Aは攻撃するのでもなく、ただ小さく呟いた。
「この程度の赤子のような毒でボクを殺せると思うのは大間違いだよ。あのド変態と言い、ボクを舐めるのも大概にして欲しいものだ。」
「「「！！！」」」
さっきの毒はかなり強かった。
僕でさえ最初はふらついたんだ、他の奴らは立つことすら出来ていなかった。
それの600倍のものを『赤子扱い』。
「あの毒は、デスショックは、エキスパートたちに最高傑作と呼ばれた程の毒ですが…」
「アレが最高傑作、か……まあ、ボクには毒の耐性があるということだけ覚えておくといい。毒殺は諦めるといい。」
その言葉から、『もっと強い毒を知っていること。』『毒に耐性があること。』『毒殺をされたことがあること。』この3つがわかる。
あとで締める。
「話の最中悪いが…腕をどうにかした方がいいぞ。」
「あ。」
「……」
「…えー、っと……」
「後で応接室に来るように。」
「えぇ……」
変な方向へ向いた関節を男に指摘され、直ぐに戻す。
考えてもダメなものはダメだ。
そういえば大ケガさせられたって言ってたけど、それどこまでやられたのかも聞いてないことを思い出す。
あの子が問題ばかり起こすから、自分が保護者なんじゃないかと思うぐらいだ。
「あ、そうだった。」と忘れていたように沢田綱吉の元へ向かう。
何があるのかと睨むと、腕を差し出した。
正確に言うと、僕たちとは全く違うリストバンドを。
「これ、解毒ってできる？全部のリングあったら出来るらしいけど。」
「解毒してなかったー！！」
「いつも通り過ぎて毒も大ケガのこともオレでさえ忘れてたぞ。」
「うーん……カタギでいたいから黙っておく。」
「うるさい、吐け。」
「えぇ…眠い。」
「マイペースすぎー！！」
沢田がなにか言ってたけど、とりあえず『寝た後に吐く』ということになった。
まったく、『心配させる』のも大概にして欲しいものだね。
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
