ボクの日常 35 ページ36
【起きたら、絶対に、応接室に来るように。】
そんなメールを受け、前回のこともあり大人しく恭弥の元へ行く。
扉を開けるとちょうど書類を捌いていたようで、集中していた為引こうと思ったが「さっさと入りなよ。」と許可がもらえたので入ることにした。
「で？どういうことがあってああなったの。」
「黒曜ランドの場所からみんなが帰って来て少しした時、なんか白いのがふよふよ浮いてたんだ。で、『君は何？』って聞くと、ピタっと止まって『指輪』ってことがわかったんだ。」
「ふむ、それで？」
ごく普通に、まるで元々いたかのように続きを聞くリボーン。
おそらく『風のリング』と『風の守護者』についての説明も含めての話だろう。
「そこからはふよふよと浮いて、今に至る。」
「閉じ込めようとは思わなかったの？」
「思ったし、1回木箱に閉じ込めたさ。しかし、体当たりかなんなのか、自力で出てきてね。そこからは諦めて、一緒にいることにしたさ。」
ボクがリングを小突くと、リングは大げさに飛んでいく。
「大げさすぎるよ。」とため息混じりに言うとボクの前に来て震える。
これは『撫でて』という意味で、リングを手のひらに乗せて指先で撫でる。
それを何度か繰り返す。
リボーンが不思議そうに指輪、リングを見る。
「自我が強いと聞いていたが、実際は少し性格が頑固…わかったわかった、性格がやんちゃなだけじゃないか。」
ボクたちの遊びを見ていたリボーンが口を開く。
「そいつは…もっと暴れる。そして、守護者の指に絶対に入ろうと無理やりにでも動くやつなんだ。」
「そうだったのか？」
ボクがそう聞くと、大きく半円を描くように動く。
これは『そうだけど、違う』の意味。
「そうだけど違うらしい。」
「指輪と話せるの？」
「話せるわけじゃないけれど、ずっと一緒に居たらなんとなくわかるだろう？」
それが人間だろうと、動物だろうと、意思があるのなら。
たとえそれが物であろうと。
「『ソレ』は置いといて、先ずはリングの説明からするか。」
腕を組んでリボーンの呟いた話にリングが怒ったが、手の上に乗せて撫でると落ち着いた。
普段からこれぐらい落ち着いてほしいものだな、と考えながら話を聞いた。
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
