ボクの日常 25 ページ26
とある、一生徒の相談で。
「親父に、どうしても認めて貰いたくて…自分で新しいものを作ったんです！生徒会長から直接意見を聞きたくて…お願いします！」
「依怙贔屓はしないからね。いただきます。」
一生徒が作ってくれた、ナポリタン。
それをひと口ひと口を大切にして食べる。
「うん、美味しいよ。コショウを濃いめにしてるね、味がはっきりしている。濃いめの味や、ナポリタンの味を食べたいという人には人気になるだろうね。」
「本当ですか！」
「だが、濃すぎるからこどもには難しいかもしれないね。味がしっかりしているから、好みは大きく分かれそうだ。」
「そう、ですか。」
「けれど、とても美味しいものだ。全て食べさせていただくよ。」と話すと、「さっそく作り直してみます！」と彼は厨房へ向かった。
学業ではなくとも、向上心があることは素晴らしいことだと思う。
「お会計の方は大丈夫ですので、是非味わってください！」
「ああ、ありがたくいただくよ。」
そしてもうひと口食べると、なにか、違和感を持つ。
これは、毒が入っている。
さっきチラリと視界の端へ入ったが、あの会計に向かった男の手がこのナポリタンの中に入れたのだろう。
どうやら、完食することは難しそうだ。
「すまないが、急用ができた。ただ、味はボクは美味しいと判断した。すまない、失礼するよ。」
「は、はい！」
さて、『辿る』か。
あの男の気配を思い出し、店から一歩踏み出す。
この感覚は…聴覚と視覚と神経痛だね。
触れるとほんの少しだけ痛い…かもしれない、というぐらいだけれども、そろそろ止めないといけない。
毒を盛られるのはこれで3度目なのだから。
別にボクは聴覚がなくとも戦えるというのに、舐められたものだ。
電柱へ飛び乗り、気配を辿ると男を見つけ出す。
そして男を踏み倒すように着地する。
「…随分と、舐めた口をしてくれたね。」
視覚と聴覚、そして全く感じぬ神経痛。
夜に襲おうかと思ったのかもしれないけれど、甘すぎる。
『この程度の毒で』ボクを倒そうだなんで。
男の動きを封じ、周囲の男たちも含め全員を倒す。
そしてそいつらを連れて、『オハナシ』ができる廃墟へ向かう。
「さて、君たちは一体何者だい？」
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
