ボクの日常 2 ページ3
「恭弥、少しいいかい。」
応接室の部屋を何度もノックし、声をかけるが反応はない。
本人は起きているのにも関わらずだ。
怠けているわけではないけれど、少しは声を聞いて欲しいところで。
「…10秒以内に返事をしなければ、こ」
「聞こえてるよ。」
「聞こえてるなら最初から開けてくれ。」
いつものことだが、脅さなければ開けないの、どうにかして欲しい。
「で、なに。」
どうでもよさそうにまたソファーへ戻り、武器の手入れをする。まあ、恭弥からすればどうでもいい話なのだろうけども、こっちはそうはいかない。
「最近、こどもがよく泣く。…主に君の作り出す悲鳴のおかげでね。親たちは言わないが、今後の並盛に影響する。」
ピタリと恭弥の動きが止まる。
「…咬み殺すなってこと？」
不満全開でボクに…特に悲しそうに見てくるの、本当にやめてほしい。なんか、罪悪感ができるから…。
「そうは言ってない。少し過激だけれど、風紀委員のおかげで犯罪率がほぼ0%だからね。」
「じゃあどうするのさ。」
「声が聞こえない場所まで移動するか、喉を潰すか、声を出せなくする…とかかな。できるかい？気絶とか。」
「できる。」
「助かる。」
基本話を聞かない恭弥も、並盛が関わればきちんと話を聞いてくれる。なんなら、まともに対応もしてくれる。
並盛のことをしっかり考える態度を見習わなければと、いつも思う。
あと、もうひとつ。
むしろ、こちらが本題なのだけれど。
「子犬を拾ってしまった。一時的に保護をしてくれないだろうか。」
「……どうすんの。」
「里親を探すよ。」
「どのぐらい。」
「5日間頼みたい。」
「どこにいるの。」
「ボクの部屋。」
恭弥は「連れてくる。」と言い、部屋を出た。
こういう動物を大切にするところも見習わなければならないところだ。
…正直、風紀委員より、動物愛護委員の方が絶対あってると思う。むちゃくちゃ動物に優しいというか、一時的とはいえ保護の方頼んでるし。
「ねえ。」
予想より早く戻ってきた恭弥の腕の中には子犬がいた。
「この子？」
「そう、その子。」
草壁を呼び出し、子犬を頼むとそのままソファーで眠った。
その寝顔はとても幼い。
恭弥も恐れられてるが、基本害はない。
それこそ本人にとって、余計なことをしなければ。
ボクと恭弥はさほど変わらない。
それが体質か、性質がの違いだけで。
違うか、それは…
「…仕事しよ。」
余計なこと考える前に。
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ドク(プロフ) - minniepeasukeさん» minniepeaskeさん、読んでくださりありがとうございます！そして褒め言葉ありがとうございます！（少々照れますが）。生徒会長シリーズは終わりましたが、好奇心で続きも書いたので、よろしければ読んでください。ありがとうございました！ (9月26日 21時) (
レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
minniepeasuke(プロフ) - すごく面白いです！！ これからもがんばってください YOU GOT THIS (9月21日 5時) (レス) @page5 id: 40586b4cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドク | 作成日時：2023年8月24日 18時
