俺らの幼なじみは天才じゃない (ページ44)

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天才じゃない45 ページ44

音駒大学。

偏差値はそこそこ。

ただし、入試に鉄にぃの苦手な英語と化学・生物がある。

「だから入試対策。これから毎日これやってね。」

「毎日かぁ…。」

「鉄にぃなら2分あったら終わる。」

過去問や他の学校でもピックアップされた問題。

1なるべく鉄にぃの身体に負担がかからないように。

バレー後で疲れた身体でも出来るように。

その為に三徹して作ったものだ。

おかげで少しふらつくし、アドレナリン切れた今は即寝たい。

規則正しい生活を送ってきた今の身体はたった三徹だけで身体の異常を示すようになっていた。
それは少し不便だけれど、『普通』になっているようで安心もする。

いつもみたいに気絶するのもアレだから、きちんとベットで寝よう。

既に風呂に入り、パジャマに着替えていた私はフラフラと歩きながらベットに倒れ込んだ。

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「……この子、大丈夫？」

急に俺のベットに倒れ込んだAに、しっかりとした睡眠をとっているのか不安になる。
いや、流石にこの量、この質のもの作ろうとしたら時間かかると思うけどさぁ……。

「よく見たらクマあるし。そういや今日研磨もそろそろ寝たら？つってたな……もしかして、徹夜？」

眠いも何も言わずにそのままベッドに倒れ込んだA。
それがどれだけ寝てないかわかる。
不器用なコイツのことだ、一日では済まないだろう。

「こいつ要領よくねぇからなぁ…俺もよくねぇけど。」

にしても、だ。

「俺、どこで寝れと？？」