【ラズベリー*】流れる銀色線【烏衣】 ページ18
「なぁなぁなぁなぁまだなん? まだなんか?」
「お前はちったぁ落ち着け」
「夕方なんだから見えるワケねーだろー」
「ていうかなんで俺らこんな時間からスタンバってんだろな」
オレンジと青、そして紫が美しいグラデーションを構成する空には一番星が浮かんでいた。
「携帯で写真撮れっかな?」
「速すぎて無理なんじゃね?」
「そこは動画の方がいいだろー」
「動画はあかん! プレミア感が薄れる!」
光源の太陽は沈み、黒い空には輝く砂粒のような星が現れた。
「はっくしゅっ」
「えぎしゅっ!!」
「いっきしっ!」
「くちゅんっ」
頬を刺すような冷気は彼らの吐息を白く染め、夜空と対を成すようだった。
「そろそろじゃないか?」
「せやなぁー、うー寒いっ」
「お前ら、ここにいい暖房器具がいるぞ」
「誰が暖房器具だ」
寒空の下、互いに肩を寄せ合って星空を見上げた。
「…………そういえば、東ってどっちや?」
「……あ」
「おまっ、もっと早く気づけよ馬鹿!!」
「コンパスコンパス! ねーか!!」
にわかに騒ぎだす彼らの真後ろで、一本の銀色線が流れた。
「後ろだぁああああ!!」
「まじかぁあああああ!!」
「騒ぐな近所迷惑だろ!」
「人のこと言えへんで!! 俺もか!」
一斉に後方を振り向いた。
色とりどりの彼らの瞳の中に、流れる星達が写り込んだ。
〜〜〜〜〜
流星群を見る四人が見たかったんです
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