拝啓、天国にいる両親へ。推しが同級生でした。どうすればいいですか？

第２３話 ページ25

そういえば、さとみさんもピンクのエプロンしてたな。

　 私は、皆のゲームをしている様子を見ながら、材料を出した。

　 実に微笑ましい光景である。

り「青葉君、ここの生活には慣れた？」

　「はい、少しずつですが。皆さん、やはりいい人ですね。」

り「でしょ！？」
　
　 自分のことのように喜んでいる。

　 またもや見えないはずの尻尾を振っている莉犬さん。

　 本当に、メンバーとリスナーさん思いなんだなと、改めて思う。

　「あれですね、帰ってきたときにお帰りが聞こえるのってやっぱいいですよね。」

り「俺も思う！いいよね〜、安心する。でも、青葉は家族がいるでしょ？」

　「あー、俺共働きだったんで。体動かしてなきゃ済まない人だったんで。」

り「そうなんだ〜！」

　 確かに、共働きだった。だから、帰っても人がいない。

　 それに加えて、もうこの世にはいないのだ。

　 ここを選んでくれた、両親に感謝しかない。

　 本当は、いかないでほしかったけど。

り「ねぇねぇ、俺何手伝えばいい？」

　「あ、すみません。じゃあ、これお願いします。」

り「お願いされました！」

　 莉犬さんは、敬礼のポーズをして私からボウルを受け取る。

　 可愛いなぁ。

　 あ、そういえば最近全くもってツイートをしていない。

　 ＠ＲＩＴＨＵ＿

　 最近、ツイートしてなくてごめんね！

　 少し忙しかった！今日は新曲投稿します！

　 爆音で聞いて下さい！

　

第２４話→←新作

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す