さとみ君の好きな人 パート３

第１２２話 ページ47

今日は愛奈とお出かけしております。

あ「で、さとみさんとはどこまでいったの？」

　「は？」

　 オシャンなカフェで休憩中、愛奈がコーヒーフロートを飲みながら聞いてきた。

　「どこまでとは？」

あ「あんた、分かんないの？恋愛のＡＢＣ。」

　 恋愛のＡＢＣ？何だそれ？

　 私は初めて聞いた単語なので、スマホで調べる。

あ「え、知らないの？」

　「知らないよ。」

　 はぁ、あんたマジでやばい。と呟く愛奈。

　 知らなくても生きていけんじゃね？

　「あ、あった。」

　 それについて書かれていたサイトが見つかったので飛ぶ。

　「恋愛のＡＢＣとは。Ａがキス。Ｂがペ、ペッティング？何だそれ？

　 Ｃが・・・は！？」

あ「あーあ、マジか・・・」

　 スマホから視線を愛奈に移すと、呆れた顔をしていた。

　「・・・」

　 こんなのが日本に存在してたんだ。

あ「で、どこまでいったの？」

　「えーとっ・・・これで言うならＡ。」

あ「はぁ！？」

　 え、そんな驚くの？てか、めっちゃ声でかいｗｗ

　「あ、愛奈は？」

あ「聞きたい？Ｃ。」

　「はぁ！？」

　 あ、ごめんなさい。私の方が声でかかったです。

　「ひ、ひにｎ・・・」

あ「してるに決まってるでしょ？ばかなの？」

　 あー、これはもしかして私が遅れてるパティーン？

あ「だって、付き合ってもう５か月くらいじゃない？遅いでしょ。」

　「そうなんだ・・・」

あ「さとみさんは？どんな感じなの？」

　「どんな感じって言われても・・・」

　 普通にゲームして、普通に会話して、普通に寝て・・・

　「変わんないよ？いつも通り。」

あ「カップル揃って。こうなったら、あんたから仕掛けるしかない。」

　「えぇ〜。」

　 私は知らなかった。さとみの方でもこんな会話がされているとは。

第１２３話〜久しぶりのさとみ君Ｓａｉｄ〜→←第１２１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す