さとみ君の好きな人 パート３

第１０５話 ページ30

「一つ、相談なんだけど。」

さ「うん。」

　「リスナーの皆にいつ報告すんの？」

さ「あー、ね。」

　 確かにさ、意見とかいっぱいあると思うよ？でもさ、やっぱり言うべきだと思うんだよね。

さ「今度、二人で放送しようか。」

　「そうだね。」

　 まだいつ放送すんのか分かんないのに、もう緊張してるんだけどｗｗ

さ「大丈夫だよ。何言われても別れる気ないし。」

　「そりゃそうでしょ。私もだよ。」

　 さすがに別れないわ。

　「あ、じゃあさ、二人で歌ってみた公開しよ。」

さ「そうだね、何歌う？」

　「日曜日の秘密歌いたい。青春思い出そうよｗｗ」

さ「そうだねｗｗ」

　 歌を録音するのは明日にして、私は夕飯の準備を始めた。

さ「俺も手伝う！」

　「じゃあ、玉葱みじん切りして。」

さ「何作るの？」

　「ミートドリア。」

さ「やった！」

　 いつもの仕草は大人っぽいのに、喜び方は子供っぽいんだよな。めっちゃ可愛い。

　 みじん切りできるかな？

さ「なんかさ、夫婦っぽいよね。」

　「え・・・何急に。」

さ「いや、何かあぁ〜夫婦っぽいなって。」

　「そ。」

　 私は素っ気なく返す。少女マンガのヒロインみたいにね、可愛い反応はしないの。

　 我ながら、可愛げが無いなと思う。男はそっちの方が好きなのかな？

さ「聖は可愛いよ。」

　「な、何急に。」

さ「あ、照れた〜ｗ」

　「うるせぇ、性癖野郎。」

さ「ひどい言いようだ。」

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