性別不明の歌い手は男性恐怖症でした。【さとみ君】

第２２話 ページ28

俺は家に帰って、早速鏡花に連絡しようとした。

　 そこで、俺は思い当たった。

　 鏡花って純粋じゃね？

　 俺達の生放送は、毎回と言っていいほど下ネタが入る。

　 鏡花はきっと純粋だから知らないだろう。

　 鏡花は純粋なままでいてほしい。

　 俺は連絡するのを止め、今日の動画として歌ってみたを上げた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

な「ねぇ、さとみ君。俺、一つ聞きたい事があるんだけど。」

　「はい？」

　 放送前、なー君に聞かれた。

な「何で今日の動画が、紫陽花さんとの歌ってみたなの！？」

　「え、あぁ・・・」

ジ「気になったんよ！何で、何でなん！？俺も会いたかった！」

　「あははは・・・」

　 それからは二人からの質問攻めだった。

　 どうやら、なー君も紫陽花さんにコンタクトを取っていたらしい。

　 鏡花は性別を明かしていない事も関係しているのか、

　 ツイッターをあまり開かない。

　 きっと、なー君からのＤＭに気づいていないのだろう。

　 奇跡だな〜。

り「俺達も会ったよ。」

な「莉犬君も！？」

ジ「てことは、るぅとところんも！？」

る「はい。」

こ「たまたま会った。」

　 二人は分かりやすく、落ち込んだ。

　 少し可哀そうだな。

　 俺は鏡花に連絡し、二人に話していいかを聴く事にした。

さとみ他のメンバー二人にも話したいんだけど、いいかな?」

鏡花さとみさんのお友達なら、大丈夫です。

　 許可が下りたので、二人に話すことにした。

29→←第２１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す