性別不明の歌い手は男性恐怖症でした。【さとみ君】

第９話 ページ11

「ありがとうございました・・・」

　 と、鏡花は俺に頭を下げた。

　 律儀で礼儀正しいなぁ。

　「いいんだよ、それよりライン交換しない？」

　「・・・ライン？」

　 鏡花はキョトンとした顔をした。

　 まさか、ラインをしていない？

　「ラインやってる？」

　「・・・葉月ちゃんとはいつもＤＭなので・・・」

　 やってないのか。

　 珍しいなぁ。

　「作り方分かる？」

　「なんとなく、なら・・・」

　「そっか、じゃあ今度会うまでに作れる？それまではＤＭで連絡しよ。」

　「は、はい・・・」

　 また申し訳なさそうな顔をする鏡花。

　 しょんぼりする鏡花は可愛い。

　「そうだ、このことツイートしていい？名前伏せるから。」
　
　「伏せるなら、大丈夫です・・・」

　「ありがとう。」

　 俺は衝動的に頭を撫でようとするが、理性が邪魔をし、引っ込めた。

　 危ない危ない。

　「あの、今日はまだ作業が残ってるので・・・」

　「あ、ごめんね。引き留めちゃって。また連絡する。」

　「はい、ありがとうございました。」

　 俺は鏡花がドアに鍵を掛けたのを確認して、その場を去った。
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　 さとみ＠すとぷり．．．

　 今日はとある人ととある打ち合わせをしてきたぞ！

　 少し先にはなるけど、めっちゃスペシャルだから！

　 楽しみにしとけ！

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