甘くて危険な恋… (ページ4)

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「…今日も、遅いのか…」

前まで

定時あがりで

帰ってきたのに

最近

残業ばっかり。

チラッと時計を見たら

もう夜の10時。

どんなに

残業があったとしても

夜の1時には帰ってきてくれる。

そんで朝はやく

でていっちゃう。

だからせめて

帰ってきて

少しでもねれるように

風呂をあっためて

夜食用意して

布団も準備する。

「よしっねるか」

朝少しでもはやく起きて

行ってらっしゃいが

いえるように

早めに寝よう。

そんな時だった。

〝ごめん、今日会社で泊まるわ！先に寝ててええで！すまん！〟

…泊まり…か。

「…はは、浮気だったりしてなあ」

…それはない。

信じないといけない。

分かってる。

けど

「…崇裕、俺寂しくて死にそうやで？」

マイナスなことばっかり

考えちゃうのは

心が弱ってるから？？

「…あほ崇裕」

お風呂も栓抜いて

布団も片付けて

夜食は…明日の朝1人で食べよう。

ゴロンとソファーで

横になれば

窓から見えた月。

「崇裕、月綺麗やで」

いつだったか

そう伝えたら

紫「うわっ、ほんまや！」

だなんて

はしゃいでたなあ。

ピコンってなった携帯。

きっと返信がないことを心配した

崇裕であろう。

「…おやすみ」

誰もいない

寝室にそうつぶやき

眠りについた。

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