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すぐ横の椅子に腰掛けて、
永瀬が私の顔を見ている–––– 多分。
永瀬の行動や言動一つ一つに意味を探してしまう自分に、下心を感じずにはいられなくて少しの嫌悪感が押し寄せる。
心臓が壊れそうなくらいドキドキしている。
呼吸が乱れてしまいそうになるのを、
どうにか理性で食い止める。
私今どんな顔してるんだろう。
永瀬は何してる？
目を瞑っていて当然分かるはずもなくて、
あらゆる神経を集中させて勘ぐる。
平常心、平常心。落ち着け、私。
神経を研ぎ澄まして気配を探していると、一瞬、
永瀬の呼吸が聞こえた気がして、
『……ほっそ。ちゃんと飯食っとんのかよ』
すぐ近くから、永瀬の優しい声が降ってきた。
みんなにそんな風に優しくするのかな。
心配してくれてるのかもって自惚れてしまったら、
その先気持ちが降下するのが怖い。
その瞬間、
永瀬の指が、本当に僅かに、私の前髪に触れた。
目にかかった前髪を分けるようにして、優しく。
動悸が激しくなる。
悟られないように、呼吸を乱さないように。
そればかりを考えていたら、永瀬は立ち上がったようで、カーテンを開ける音がした。
『俺、帰るわ』
『はーい、お疲れ様ーありがとねー』
『多分、こいつの友達荷物持って迎えに来るから。じゃね、せんせー』
何が起きたのかわからなかった。
ますます永瀬が、わからない。
触れられた前髪を両手で覆って、ぎゅっと。
静かに身を縮めて余韻に悶えた。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
