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呼び止めてくれなくていいのに。
っていうか呼び止めないで。
なに？廉の知り合い？と尋ねる高い声は、
さっきの低俗な笑い声の女たちだろう。
嫌だなぁ。
お酒飲んだり、煙草吸ったり、別に私に関係あったことじゃないけど、一線を画されているみたいで。
もともと別世界にいるのに、永瀬がもっと遠くへ行きたがっているように感じてしまって。
これも考え過ぎなんだろうけど。
私、永瀬に近づきたいのかな。
わからない。
さっきコンビニで買った袋の中から、ミネラルウォーターのペットボトルを出して、永瀬の手元に置いた。
「永瀬くんバイバイ」
その人たちといる時に声掛けてこないで、って絶対に伝わらない念を込めて。
振り向かずに、来た道の方へ体を向けた。
なんか惨めだ。
女たちの声が脳味噌にこびりついて、気持ち悪くこだまする。
永瀬といると私はいつも気持ちを乱されている感じがする。上がったり下がったり。
ぐるぐるぐるぐる考えても行き着かない思考の渦に囚われてしまう。
考えるのやめよう。
そう思って、空を見上げて星を数えて歩く。
足音が、聞こえる。
ふいに後ろに気配を感じて振り返った。
『家、この辺なん？』
なんで追ってくるかなぁ。今は会いたくない。
「そうだよ、っていうか来なくていいのに」
『めんどい奴やな』
永瀬は私のモヤモヤした気持ちになんて気付くはずもなく、当然のように並んで歩く。
私の反抗心は永瀬の前では無意味らしい。
いつもみたいに内容のない話をしていたら、
結局穏やかな空気になってしまった。
さっきまでちょっと嫌気さしてたはずで。
私ってちょろいなぁ。
それとも、永瀬が自分のペースに人を巻き込むのが上手いだけなのか。
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Fujisaku888(プロフ) - やっば！やばやばです！もう最高でした！続き、楽しみに待ってます！！！！！ (2019年8月12日 21時) (
レス) id: d78f9adad7 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、天才だと思います。テスト期間の唯一の癒しです、続き待ってます！！ (2019年7月23日 1時) (レス) id: d8f0974525 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - やっぱり、いいですねえ〜( ´ ▽ ` ) (2019年7月21日 16時) (レス) id: 383a94bb9b (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - みさとさん» 嬉しい〜〜です〜〜！！！まだしばらく続く予定ですので引き続きお願いしますね〜〜！o(^-^)o (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
禊(プロフ) - reeeinさん» ワ〜〜！コメントありがとうございます（ ; _ ; ）なんとかかっこいいキャラのまま走れるよう頑張ります〜〜！(？) (2019年7月21日 9時) (レス) id: 877a6ff071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禊 | 作成日時：2019年6月17日 23時
