バスケットボールと恋【SLAMDUNK】

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春




淡い桜に紛れることのない 、真っ赤な頭 。





近くを通る男子生徒と比べると 、頭一つ分は軽く抜き出てる 。




教室の窓から 、廊下に立つ彼を無意識に見上げていたようだ 。







「 不良よ 。見ちゃダメよ 」

中学からの友人の夏美こと なっちゃんが私の視線を遮る 。





それとほぼ同時に 華奢な女の子が 不良と言われてる赤い頭に向かって話しかける 。








「 バスケットはお好きですか？ 」





教室と廊下を区切る窓ガラス越し 、特等席で見る その絵は これから何かすごいストーリーが始まる " 運命的な出会い " を 表すに違いないと 私の胸の奥が疼いた 。







『 ・・・・本当に不良なの？ 』



怖い顔で振り返ったはずのに 、彼には一切の恐怖を感じない 。





『 春だね 』





そんな私に なっちゃんはそうねと笑った 。







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