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さんきゅう ページ40

マキ「じゃあ、犯人は彼女にバレないように近づいて刺し殺したとか?」



リツ「すげー!
忍者じゃん!」




『植物室には隠れられるところなんてほぼ無かったし…。

第一、そんなこと可能なの?』


マキ「うーん…。」


ユキナリ「あ、そのことなんだけど…。

…本当にミホさんは刃物で刺し殺されたのかな…?」




お、流石ユキくん。

やっとこの殺人の真相に迫った話ができるらしい。
意外にも時間が多くかかってしまったように思いはするが。



リツ「はぁ!?


胸から血を流して死んだたんだろ?
刺されたに決まってんじゃん!」



コウ「…いや、確かにそう決めつけていたが…。


刃物が使えない状況や、遺体に争った形跡がないところを見ると、それもありえるかもしれないな…。」


ミサキ「じゃあ、なんで血なんて出てるんやろ…。」



リツ「もうごちゃごちゃ言わないでさ、死体確認したら早くね?

…ん?てか、死体確認なら、琴乃!お前やってたじゃん!」



『は?ここで私が出てくんの?』


コウ「それは本当か?」


『いや、まぁホントだけど。』


リツ「なんで最初から言わねぇんだよ!」




『はー?


どーせ私が最初っから言ってても、その話を鵜呑みにしてはいそうですかーなんて、納得できないでしょ。



結局、私が言っても言わなくても、死体確認だとか、凶器探しの工程は飛ばせなかった。


このデスゲームに時間制限はあっても、かなり余裕はある。


最初は凶器を探した方がみんなも分かりやすかった。
違う?』



リツ「はぁー?」



ユキナリ「お、落ち着いて…。」




ミサキ「と、とにかく、もう1回死体確認してみよ!

流石に男性陣に調べてもらうわけにはいかないから、私とマキさんで確認するで…。」



コウ「あぁ、それでいい。」




そしてミサキちゃんとマキちゃんは、ミホさんの胸元を確認し始めた。

うわぁ、めちゃ丁寧。


私ガバ開けしちゃったミホさんの胸元。やっぱ流石に失礼だったか。ごめんミホさん。



私が一人反省会を開いていると、マキちゃんが「あ!」と声をあげる。



マキ「本当だ!傷口なんてない!」



ミサキ「ホンマや!
この血はただ上からかけられただけや!」


コウ「琴乃もそう言っていたし、これで確定だな。
ミホさんは刺殺じゃなかったんだ…。」

よんぜろ→←さんはち



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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時

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