シスコン少女は変わりたい。【狼ゲーム】 (ページ27)

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にろくページ27

最初の探索から体感で数時間が経った。

私と言えば、顔を洗う為にシャワールームに居る所である。

まだ叫び声が上がったり、ざわざわしたりしていないから、多分まだ殺人は起きていないのだろう。

…なんて、フラグじみた事を考えたからだろうか。

「キャーーーーーッ！！！」

『うっわ、どこからだコレ。』

んー、これは多分植物室のかそのあたり？

謎の勘を頼りに植物室に行ってみると、なにか人だかりが出来ていた。

おお、ビンゴ。

その中には、ユキくんや新村くんも。

だが、人だかりで何を囲んでいるのかが全く見えない。

なぜとは言わないが。

別に、身長が低いから見えないとかそういうことじゃない。勘違いするなよ？

ということで、高身長イケメンの新村くんに現状を聞いてみる。

『へい新村、今どういう状況？』

新村「なんだ、お前か。

…どうやら狼が羊を殺したらしい。」

『……へー、誰が死んだ？』

新村「弁護士の海堂ミホさんだ。」

『あー、ミホさんねぇ。』

残念。あんまり話してなかったから、もう少し関わり合いに行けばよかったなあ。

メリー「え、えっと！早速狼が羊を殺したんですね！」

チエ「うわっ！
び、びっくりした…。」

メリー「そ、それでは、ルールに従い今から12時間後に狼裁判を開廷します！

つ、つまり！
12時間あげるからその間に狼が誰なのかをちゃんと探してくださいね！

そ、それじゃあまた！」

そう言い残して、メリーはどこかに消えてしまった。

一体あいつらどこに行ってるんだろうね。
次会ったら追いかけてみようかな。

コウ「全員なに食わぬ顔をしているが、この中に狼がいるのは間違いない…。」

リンタロウ「いよいよ、狼ゲームが本格的にスタートしたということだね…。」

結局その後、私たちはミホさんを殺した狼を探すことになった。