によん ページ25
その後、リビングに集まったみんなと情報交換をした。
わかったことは、ここから出られるような窓やドアは無かったこと。
キッチンに食料や水があったこと。
2階に凶器や薬品がたくさん置かれている部屋があったこと。
学校の教室のような部屋の黒板に、
【君たちは本当の自分に気づいているか?】
という、何かしらのメッセージらしきものがあったこと。
虹色君が脱出のヒントになるかもしれないとか言ってたな。
病室のような部屋に、病院のカルテがあったこと。
それは、白衣の男性が勤務している病院のカルテだったらしい。
警備ガバガバすぎやしないだろうか。
それと、教室の机の上に花瓶が置かれていた、とのこと。
落書きもされていたらしい。
学校、花瓶、落書き…いじめか?
その机には、寄せ書きも入っていたらしい。
その寄せ書きの内容を美少女ちゃんが読み上げていたが、長そうだったから聞いてなかった。ごめん美少女ちゃん。
まあともかく、明確に分かったことと言えば、出られる場所がどこにも無かった、という事だけだった。
目ん玉セーラーちゃん「こ、この後、どうするの?
狼が、羊を殺すかもしれないんでしょ?」
おっと。わかったことを整理していたら、大分話が進んでいたようだ。
タケオ「とりあえず、一番危険なのは武器庫だな…。
そこから武器が持ち出されないように、俺は武器庫を見張ろうと思う…。」
リツ「うわー…。
あやしー!」
『同感。』
タケオ「ち、違う!
本当に俺は、みんなの安全を考えてるだけだ!」
あーあー、焦っちゃってさあ。
そんなに焦ったら、余計に怪しく見えるってのに。
タケオ「じゃ、じゃあ、アンタ。
俺と一緒にきてくれないか?」
帽子イケメン「えぇ?俺?
べ、別にいいけどよ…。
めんどくせーな…。」
タケオさんは、帽子イケメンさんを見張りに誘った。
うわあ、イケメンさんかわいそう。今度お茶にでも誘おう。
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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時