にさん ページ24
コウ「まず始めにだ。
何で最初の扉を壊した。謎が解けなかったのか？」
『謎は解けたけど身長が足りませんでした。』
コウ「…確かにそうだな。」
『納得すんな。』
コウ「次。
なんであの時椅子に座った？」
あの時っていつだよ分かりにくいなぁとか思いつつも正直に真面目に答える私優しい。
『生憎私はゲーム脳なもんでね。
誘拐犯に反抗する奴って一番最初に見せしめー、つって死ぬんだぜ。
知ってた？』
コウ「知るわけがないだろう。
…ルール説明の時、焦っていなかったみたいだが？」
『…いや、ある程度ルール予想できたし。
ていうか、誘拐されても焦ってない時点で、ねぇ？』
コウ「…それもそうだな。」
『納得してくれたようで助かるよ。』
コウ「次が最後だ。
なんであの時、タケオさんを煽るような事をした？」
んお、この人ぐいぐい来るな。
ちょっとニガテなタイプかも。
『エー、難しいことを聞いてくるね君。
んー…。
強いて言えば、なんとなく？
楽しそうだったからかなあ。』
コウ「…へぇ。
楽しそう、だって？」
『うん、楽しそう。
いやまあ、元々あの人の言うことに不満を持ってたのは事実だよ？
その時は言わない事にしたんだけど、私の他にも否定的な意見を持つ人がいたもんで、便乗しました。』
コウ「…なるほどな。
つまりお前は自分の欲を満たすために、協調性を乱すような事を言った訳だ。」
『言い方悪いなぁ新村くん。
あの場に協調性なんてものが欠片でもあったと思う？
無い物を壊そうとしても空振るだけだよ。』
コウ「…何が言いたい？」
『何が言いたい…か。
ま、私は君が思ってるようなヤツじゃないって話だ。』
コウ「………はぁ。
そろそろリビングに戻るか。
柚木琴乃、ついてこい。」
『相変わらずマイペースだなぁ新村コウくんは。』
新村コウくん主催、私アンケート終了。
結果、私のことはたくさん話したけど、新村くんのことはなんにも知れなかった。悲しい。
あ、やっぱマイペースなことだけは分かった。あとモテなさそう。
…あの襟足って寝癖かな。
今度ちぎってみようかな。
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作者名：ハチミツころっけ | 作成日時：2024年3月15日 16時
